■つけたまま本体にアクセスできるレインカバー
「BICYCULE15」が他のサイクリング用のバックパックと違う一番のポイントは付属の“レインカバー”です。レインカバーというと、収納する場所に困ったり、着脱が面倒だったり、装着中は荷物の出し入れがしにくかったりといったマイナスのイメージがあったのですが、この「BICYCULE15」はそれらのデメリットを克服しています。
収納場所はフロント下部にある独立したポケット。
取り付け方は簡単。まずはレインカバーに付いているフックを本体背面のループに通します。
あとは底の方のゴム部分を開いて本体に被せるだけで完了。
また、上部はフック留めのため、カバーをずらすだけでバッグ本体のポケットにアクセス可能。レインカバーをしながらでも中の荷物が出し入れできるんです。用事が済んだらカバーをサッと戻すだけ。いちいち外す必要がないのは助かります。
レインカバーの両サイドには大きめのメッシュポケットを配備。折りたたみ傘など、サッと出し入れしたいものを一時的にしまっておけるのも高ポイントですね。
またバッグ自体は夜間の走行時に車から視認されにくいブラックなんですが、リフレクターを各所に配することで、走行中でも存在を確認しやすくなっています。
リフレクターはレインカバーの底の部分にもスプラッシュ柄のものがついているので、前傾姿勢になっても安心です。
もちろんレインカバーの撥水性は抜群。服装を選ばないアーバンなデザインながら天候にも左右されないバックパックになっています。
* * *
多くの自転車用バッグパックは防水性を高めるために、バッグが防水用素材で作られているなど、普段使いの際に服装といまいちしっくりしないという悩みがありました。しかし「BICYCULE15」は、レインカバーを付けた時と付けていない時でふたつのデザインを楽しめるので、コーディネートの幅も広く普段使いしやすい。他のバッグではなかなか味わえない魅力があります。また、着脱がちょっと面倒なレインカバーがストレスフリー設計な点がすごくいい。
「BICYCULE15」ではちょっと容量が足りないという人には、容量が約10L多くて同じくレインカバーが付属する「Undercover 26」(2万5300円)もありますよ。
雨の日も夜間も安心して走行できるバッグを探している人はぜひチェックを。
>> BACH(バッハ)
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
【関連記事】
◆絶妙なサイズ感!コンパクトなBRIEFINGは荷物が減ったという人にピッタリです
◆ざっくり荷物を仕分けられるバックパックで苦手な整理整頓から解放です
◆リュックで自転車通勤は背中が汗だく!でも背中スースーなら快適ですよ