■付属のアクセサリーが充実
「M3」の一般販売予定価格は1万3200円と、決して超安価というわけではありません。けれどもカッコイイ収納ポーチやアクセサリー類が付属されていて、ライバルのミニLEDライトを購入してシェードなどをカスタムすることを考えれば断然オトクです。
「M3」は本体のほかに、収納ポーチ、三脚台、Sビナー(カラビナ)、2種類のシェード、充電用USBケーブル、本革ウォーマーなど付属品が盛りだくさん。ファブリック製収納ポーチには、本体とシェード以外のアクセサリーをまとめて収納できます。
シェードはどうやって持ち運ぶんだよ! とがっかりする必要はありません。ポーチの外にウェビングがあって、ここにシェードを装着すればいいんです。さらに、ポーチの反対側にもウェビングがあるので、バッグやベルトに取り付けて持ち運べますよ。「M3」の使い方は3種類。
まず、Sビナーを使って吊す! そのまま吊してもいいんですが、シェードを使えば効率よくランタンの下側に光を集められます。
ちなみに、ファブリック製の迷彩柄は裏がミラーになっているので、より明るく光を反射。樹脂製のブラウンシェードはミラーではありませんが、光沢感がありやわらかく光を反射させます。見た目だけでなく光の反射の仕方もアレンジできるのはさすが。なお、吊り下げ用のフックを引き出す際、爪が短い人は苦労するかも。購入時に貼られているシールを取りのぞきたくなりますが、これは取り付けたままのほうが使いやすいですよ。2番目の使い方は三脚台装着。地面に直接置くときに安定するし、コンデジ用の三脚を装着して高いところから照らすなんてこともできます。
3つ目の使い方はハンドライトです。発光部分に指がかかりますが、ハンドライトでは先端から光を照射するので問題はありません。「M3」はカバー部分がクリアなので、傷が心配で横倒しにするのはためらいます。でも、「M3」はライバルのミニLEDライトよりもわずかに径が大きく、立てて置いても安定感あり。三脚台を使わずにテーブルライトとして使ってもいいし、ハンドライトとして使っていてちょっとテーブルに置くなんてときも安心なんです。
日本仕様の「M3」は本革ウォーマーが付属! これを取り付けると印象がガラリと変わります。「M3」はIP67の実用的な防水・防塵仕様となっていますが、残念ながら既存LUMENAのように金属製のリムがなく落下させると傷つくかも。
ウォーマーや同じく付属のシェードを装着することで、カバー部分の傷防止に役立ちそう。じつは飾り以上に実用的なんです。
■ボタンひとつで思い通りの光に
「M3」本体にはフック以外にインジケーター搭載のボタンとUSBポートしかない潔いデザイン。そしてこのボタンでできるのは、電源のオン/オフだけではありませんでした。
ボタンを押すごとに、点灯/フラッシュライトモード→ランタンモード→同時点灯モード→消灯と変わります。点灯時に長押しすると明るさを変えられ、5秒長押しで点滅モード。説明書なしでも触っているうちになんとかなります。
LG化学製のリチウムイオンバッテリーで、光が一定の明るさをキープ。LEDは先端にひとつ、筒の下縁あたりにぐるりと6つ並んでいます。クリアタイプのカバーで、光のムラや影がない均一な光が印象的。
既存の「LUMENA 2」と比べると、明るさも重量も3分の1となっていて、ソロキャンにちょうどいい感じ。
ケーブルをつなぐと、ボタンのインジケーターが点滅してバッテリーの充電状況がわかります。点滅は充電中のサインで、赤色点滅が電池残量20%以下、白色点滅だと電池残量20%以上。白色点灯になると満充電となった証です。
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ツーリングや徒歩キャンプでは、どうしても雰囲気のいいモノよりも実用的なモノを選びがちです。けれども「M3」は、コンパクトでありつつ雰囲気よく付属アクセサリーだけでカスタムできるのがポイント。しかも、付属アクセサリーは雰囲気を変えるだけでなく実用的でもある。このあたりがギア好きを刺激したのでしょう。
唯一残念なのは、カスタムが楽しいのに本体もシェードもカラーを選べないこと。本国ではカラバリがあるようなので、日本でも期待したいですね。
なお、クラファン先行予約は4月17日(日曜)まで。今後、一般販売が予定されていますが、駆け込み予約がオトクです。
>> Makuake
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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