■アタッチメントをまとめて持ち運べる
エアマットのバルブはいろいろなタイプがあります。「USB充電式電動エアーポンプ LEDライト機能付き」は、それぞれのバルブに対応するアタッチメントを本体に入れて持ち運べるのが便利。
円柱形の本体に吸気口が飛び出したデザイン。直径4.8cmなので、余裕で本体をつかむことができます。
本体の上半分はふたになっていて、開くと内側にアタッチメントが装備されています。
フタ裏のアタッチメントをぽろっと取り外します。アタッチメントはこんなふうに組み合わせられていて、ひとつにまとまっています。
分解すると3つに分かれます。ボールとか自転車用のアタッチメントはありませんが、エアマットや浮き輪などキャンプまわりのものであれば一通り使えそう。
■いろいろなモノをふくらませてみた
3つのアタッチメントを装着して、エアマットと空気を入れるLEDランタンをふくらませてみました。
試したのは、従来からのエアマットに多いバルブ、広口バルブ、そして浮き輪などに使われている古くからあるバルブの3種類。
まず、従来型のエアマットのバルブです。バルブ上部をひねってロックを解除し、バルブ先端や側面の穴から空気を吹き込むやつ。
アダプター中ではうまくいかないので、アタッチメント大をバルブ全体にかぶせますが、当然、ピタッと密着することはありません。
アタッチメント大はしなやかな樹脂製なので、裾を手で押さえるようにすると、多少漏れますが、無事マット内に空気が入っていきました! ポンプを上から押さえつけるとバルブの空気孔が閉じるので、少し浮かすよう意識するのがコツといえばコツでしょう。
続いて、旧来型バルブにとってかわる勢いで勢力を増している広口バルブ。これは樹脂製の一番広いアタッチメントがフィットします。手を添えなくてもよく、効率よく空気が入っていきました。
この手のバルブは収納袋をポンプとして使えることが多いのですが、やはり電動ポンプは簡単。袋に空気をためて絞り出すよりも手軽です。
最後に試したのは空気を入れてふくらますLEDランタンで、浮き輪や水遊び用のビニールボールなどに使われている、昔からあるバルブが使われています。
これはもっとも細いアタッチメントを差し込みます。
LEDランタンは小さいので息でふくらませても苦じゃありませんが、浮き輪に使えばかなり楽になりそう。
いずれの場合も、ポンプとして使用する際は高音のモーター音が響きます。昼間のキャンプサイトではさほど気になりませんが、静かな夜の使用は控えるほうがいいでしょう。
■充電は約1.5〜2時間
充電はUSBケーブルで。モバイルバッテリーやパソコンから充電できます。
バッテリー容量は1400mAhで、付属USBケーブルを使って1.5〜2時間で充電できます。
モバイルバッテリーやUSBカーチャージャーから充電できるので、万一、キャンプサイトで充電忘れに気づいても、すぐ対応できますね。
気になる連続使用可能時間は約15分で、満充電であれば合計25分ポンプとして使えます。スペックだけみると短く感じますが、厚さ5cmのエアマットに空気を入れる時間は1〜2分で、家族分4枚ふくらませても余裕です。
「USB充電式電動エアーポンプ LEDライト機能付き」は45lm/230lm/410lmという3段階の明るさを放つLEDライトでもあります。
点灯時間はそれぞれ11時間/5時間/3時間。
読書や細かな作業でもない限り、テント内ですごすだけなら45lmで事足ります。懐中電灯やヘッドライトの代わりに子どもに持たせてもいいでしょう。
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電動ポンプは便利ですが、空気を入れるだけのものなのに案外重くてかさばるため、敬遠していた人は多いでしょう。
「USB充電式電動エアーポンプ LEDライト機能付き」はコンパクトで夜はライトとしても使えます。無駄がありません。
唯一の不満は排気には使えないこと。排気にも使いたい場合は、LEDなしの「USB充電式電動エアーポンプ」(2970円)を選択しましょう。LED付きにくらべると、直径が太くなって重量も190gほど重くなりますが、分厚くて大きなエアマットを驚くほどコンパクトにたためます。
LEDありかなしか、排気に使えるか使えないか。ちょっと悩ましい選択となりますが、コードレスでコンパクトな電動エアポンプは一度手にすると放せなくなる優れもの。それに家族だけでマットを使うならいいんですが、レンタルだったり友だちにマットを貸し借りしたりする場合、バルブに口を当てるのはちょっとためらってしまいます。このご時世ならではの悩みを解決してくれるのもいいですね。
>> FIELDOOR
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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