釣れなくても楽しいかも!? 世界に1本だけのオリジナルロッドを作ってみた

■スレッドをコーティングする

ガイドを巻いたスレッドは、2液混合式のエポキシコーティング剤で仕上げます。完全硬化すると適度な弾力性を持ちつつ強固な皮膜を作ってくれます。

▲メモリ付きのカップで精確に計量してから混ぜ合わせます。混合比を間違えるといつまでたっても硬化しないのでご注意!

今回使用するのは、定番ロッドコーティング剤の「エポキシハンドレッドコート」。コーティングを上手に仕上げるコツは、A液(主剤)とB液(硬化剤)を正確に1:1の割合でカップに入れ、ムラにならないようしつこいくらい混ぜ合わせること。

▲3回のコーティングで仕上げるので、薄く塗るのがコツ

しっかりと混ぜ合わせたエポキシを筆にとり、ブランクとガイドのすき間に空気が残らないよう、スレッドを塗っていきます。

▲「ロッドフィニッシングモーター」という回転させながらエポキシを硬化させる専用器具もありますが、切り欠きを入れたダンボール箱でも代用できます

塗ってから2時間ほどはエポキシが硬化せずタレやすいので、水平に置けるよう加工したダンボールを用意し、数分おきに回転させると表面がむらなく仕上がります。12時間ほどでほぼ硬化するので、同じように2回目のコーティングをします。

■愛着が湧く手書きネーム

最後のコーティング(3回目)をする前に、ホルベインなどのアクリル系インクでレタリングしました。

▲丸ペンでネームを書き込むと愛着が一層わきます。(30回くらい書き直しました)

細くて丸いブランクに丸ペンで文字を書くのはなかなか難しいのですが、多少うまくいかなくても自分用なら問題なし。

■バランスを決めバットエンドを接着して完成

▲ティップ(竿先)が重く感じたらロッドの後端にワームシンカーなどのオモリを入れてバランスを取ります

最終コーティングが硬化したら、仕上げにロッドの重量バランスを調整します。リールをロッドにセットして、握った位置で前後の重量配分が均等になるようオモリをバット(竿尻)に入れ、エンドキャップごとエポキシで接着します。

▲リールフィットの位置で水平にバランスさせておくと操作感が軽快になります

というわけで、オリジナルのアジングロッドが無事完成。近所の川で試し投げしたところ、アジングの定番のジグヘッドを気持ちよく飛ばすことができました。一刻も早くアジングに出かけたいです!

所要時間:約4時間(硬化時間含まず)
材料費:約2万円

>>&GP自作部

<写真・文/杉山元洋>

杉山元洋|自転車やSuperCubなどの二輪車と大衆酒場を愛する、下町育ちの編集者兼ライター。男性情報誌、ビジネス、生活情報、グルメなど、幅広い分野の雑誌・ウェブ記事制作に携わる。Instagramアカウント:xcub_redbear

 

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