次なるお題は「苔」。実は最近、苔が若い女性にブームなんだそうです。彼女らのことを“苔ガール”と呼ぶらしいのですが、「フワフワでカワイイ♡」って感じなんでしょうか。ここ奥入瀬渓流は約300種もの苔が生息している国内有数の“苔のメッカ”。そこで奥入瀬渓流ホテルでは“苔ガールのメッカ”を目指し、さまざまな趣向をこらして苔推しを実施しているそうです。お題が微妙に地味なので若干不安ですが、私も苔ガールになるつもりで(!)苔推しに乗じてみました。
奥入瀬渓流でガイドと一緒に「苔さんぽ」
まずはアクティビティ「苔さんぽ」に参加。知識豊富なネイチャーガイドと一緒に奥入瀬渓流を散策しながら、苔を観察するという体験プログラムです。ホテルからマイクロバスで約10分、奥入瀬渓流の散策ポイントに到着。早朝の空気がひんやり心地良く、夜半に降った雨が緑の樹々を瑞々しく潤しています。当日の天気は薄曇りで、時折光が差す以外は渓流らしい深い緑に頭上を覆われて……と、ぶっちゃけ私はこのシチュエーションだけで満足なんですが(笑)、せっかくなので苔観察にチャレンジしてみましょう。
引率してくださるネイチャーガイドは、苔を愛する自称“苔メン”の丹羽さん。心から苔がお好きらしく、散策中に見つけた苔を愛おしむように紹介してくれます。
「この苔を触ってみてください、たくさん水分を含んでフカフカですよ!」
「ほら、ここ見てみて! 伸びた胞子体に雫が付いてキラキラ光ってる!」
そんな無邪気な苔メンと一緒に散策していると、だんだん苔が可愛らしく見えてくるから不思議です。貸し出されるルーペで、岩肌にガッツリ顔を寄せてミクロの苔の世界を眺めること暫し。高校の生物の授業を思い出します……。
所要時間は約2.5時間、歩いた距離は1km程度。まったく疲れませんでした(笑)。普段着でもOKですし、必要なら長靴や雨具の用意もあり。思いつきで参加できる気軽さも魅力ですね。
なお、苔さんぽに参加する際の予習として、ホテルのラウンジで毎晩開講する「森の学校」に参加するのもオススメ。奥入瀬の自然や歴史について事前に学ぶことができるので、苔さんぽがより楽しくなりそうです。「苔さんぽ」は参加費4320円、ルーペや長靴等の貸出あり。ラウンジでの「森の学校」は毎晩開催、参加費無料。