3か月連続で発売された高コスパなシャオミのスマホ。どれを買うのが正解?

■Redmiってどんなブランド?

シャオミは、日本向けには「Xiaomi(旧名称はMi)」と「Redmi」というふたつのブランドでスマホを販売しています。Xiaomiはフラッグシップを含む上位モデルで、価格は高め(ただし、他社よりは安い)。Redmiはコスパを重視したモデルで、販売台数としてはRedmiのほうが売れているとのこと。

まず、今年発売されたRedmiシリーズ3モデルの特徴をざっくり紹介しておきましょう。

▲左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。いずれも6インチ超の大画面ディスプレイを搭載

▲左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。背面のデザインも似ている

▼Redmi Note 11

6.43インチの有機ELディスプレイを搭載するミッドレンジモデル。5Gには対応しておらず、おサイフケータイにも対応していませんが、日常使いには十分なスペックを備えています。最大の魅力は2万4800円という安さでしょう。

▼Redmi Note 10T

6.5インチの液晶ディスプレイを搭載する、5G対応のエントリーモデル。ハードウエアのスペックは控えめですが、おサイフケータイや防水・防塵に対応。日本でも普及しつつあるeSIMも使えます。価格は3万4800円。ソフトバンクも取り扱っています(2万7360円)。

▼Redmi Note 11 Pro 5G

6.67インチの有機ELディスプレイを搭載する、5G対応のミッドレンジモデル。1億800万画素のメインとするトリプルカメラや、120Hzの高リフレッシュレート、67Wの急速充電など、ハイエンドモデルに匹敵する機能を備えています。おサイフケータイ、eSIMにも対応。価格は4万4800円で、楽天バイルも取り扱っています(4万2980円)。

 

■最も画面が見やすいのは?

3モデルを使い比べて、最も画面が見やすいのはNote 11 Pro 5Gでしょう。画面が最も大きいことに加えて、有機ELディスプレイであることも魅力。屋外でも太陽光の反射に負けずに明るく表示され、視野角も広いので、ストレスなく使えるはずです。

▲左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。有機ELディスプレイを搭載するNote 11、Note 11 Pro 5Gは輝度が高く、鮮やかな色で表示される

Note 11 Pro 5Gは、リフレッシュレートを最大120Hzにできることも利点。120Hzに切り替えると、Webページをスクロールした際の残像感が減り、表示が滑らかになったことを実感できます。動きの速い動画やゲームを楽しむにも有利です。他の2モデルも90Hzに対応していますが、せっかちな人や画質を重視する人は、120Hz対応のNote 11 Pro 5Gを選ぶのが得策でしょう。

▲Note 11 Pro 5Gはリフレッシュレートを最大120Hzに設定できる。他の2モデルは最大90Hzだ

なお、Note 11とNote 11 Pro 5Gはデュアルスピーカーを搭載しています。イヤホンを使わずに「YouTube」や「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」などを楽しみたい人は、Note 11かNote 11 Pro 5Gを選ぶべきですね。

 

■サクサク操作できるのは?

スマホの心臓部ともいえるCPUは、Note 11がSnapdragon 680(最大2.4GHz)、Note 10TがSnapdragon 480 5G(最大2.0GHz)、Note 11 Pro 5GがSnapdragon 695 5G(最大2.2GHz)を搭載しています。グレードとしては、Note 11とNote 11 Pro 5Gがミッドレンジ向け、Note 10Tがエントリークラス向けです。

実際に使い比べてみると、基本アプリの使用感にはほとんど差はない印象。ただし、RAM(メモリ)はNote 11とNote 10Tが4GBであるのに対して、Note 11 Pro 5Gは6GBと余裕があります。ふたつのアプリを同時に使うマルチタスク作業などを行う場合はNote 11 Pro 5Gが有利でしょう。

▲「Geekbench 5」というアプリで、処理速度の目安となるベンチマークを測定した結果。左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。Note 11 Pro 5Gが最も高いスコアを記録した

注意したいのは、どのモデルもヘビーユースには向かないということ。カメラの撮影モードを切り替えたり、撮影した写真や動画を編集したりといった負荷の大きい作業では、タッチレスポンスが鈍くなることもありました。サクサクと使うためには、起動したままになっているアプリを終了させたり、メモリを開放したりといった作業が必要になることもあるでしょう。

▲どのモデルも「セキュリティ」というアプリがプリインされていて、メモリやストレージをクリーニングして、動作を改善できる

 

次のページへ

この記事のタイトルとURLをコピーする

関連するキーワード