3か月連続で発売された高コスパなシャオミのスマホ。どれを買うのが正解?

■写真をきれいに撮れるのは?

3モデルのカメラのスペックは下記の通り。

▼Redmi Note 11

リアカメラ:広角(5000万画素/F1.8)+超広角(800万画素/F2.2)+マクロ(200万画素/F2.4)+深度(200万画素/F2.4)
フロントカメラ:1300万画素/F2.4

▼Redmi Note 10T

リアカメラ:メイン(5000万画素/F1.8)+深度(200万画素/F2.4)
フロントカメラ:800万画素

▼Redmi Note 11 Pro 5G

リアカメラ:広角(1億800万画素/F1.9)+超広角(800万画素/F2.2)+マクロ(200万画素/F2.4)
フロントカメラ:1600万画素/F2.4

▲カメラのスペックは3モデルがそれぞれ異なる

Note 11 Pro 5Gの1億800万画素のカメラは、9つの画素をひとつに結合させて、光を効率よく取り込める仕組み。他の2モデルに比べると、明るく鮮やかな色で写る印象があり、とりわけ夜景モードの撮影した画質には大きな差が出ました。カメラの画質を最重視するのであれば、Note 11 Pro 5Gの一択でしょう。

▲Note 11で撮影

▲Note 10Tで撮影

▲Note 11 Pro 5Gで撮影

▲Note 11で撮影

▲Note 10Tで撮影

▲Note 11 Pro 5Gで撮影

▲Note 11で撮影

▲Note 10Tで撮影

▲Note 11 Pro 5Gで撮影

 

■最も電池が持つのは?

バッテリー容量は、いずれも5000m。1日は余裕で持つ容量で、使い方によっては2日以上持たせることもできそうです。

リアルな電池持ちを比べるべく、3モデルをフルに充電して、YouTubeの動画を高画質(1080p)で2時間再生してみました。結果は、Note 11が電池残量が90%になり、Note 10Tは84%、Note 11 Pro 5Gは87%。同じWi-Fiに接続して再生しましたが、モバイル回線もオンにしていました。Note 11の電池持ちが良かったのは4Gモデルであることも要因と思われます。

▲Note 11は2時間の動画を見ても、電池は10%しか減らなかった

なお、3モデルはそれぞれ急速充電に対応していますが、充電スピードがそれぞれ異なります。最も速いのは67Wで充電できるNote 11 Pro 5G。シャオミは「15分で約50%、42分で100%まで充電できる」と公表していますが、実際に驚くほどスピーディに充電できました。長時間外出する際には、モバイルバッテリーを携帯するよりも、付属の充電器をバッグに入れておいて、電源のあるカフェなどで充電したほうが効率が良いでしょう。

▲Note 11 Pro 5Gは68Wの急速充電に対応。気持ちいいほどスピーディに充電できる

ちなみにNote 11は33Wの急速充電が可能で、充電器が同梱されています。33Wでも一般的なスマホに比べると、かなり速く充電できます。Note 10Tは18Wの急速充電で、充電器は同梱されていません。電池周りでは、Note 10Tが最もメリットが薄いと言っていいでしょう。

 

■長く飽きずに使えそうなのは?

デザインの好みは人ぞれぞれ。3モデルに甲乙は付け難いのですが、強いて、最も“今っぽい” デザインを選ぶとしたら、Note 11 Pro 5Gでしょうか。このモデルのみ、背面パネルが昨今のトレンドであるフラットで、ガラスを用いて光沢仕上げになっています。

▲手前からNote 11 Pro 5G、Note 10T、Note 11。Note 11 Pro 5Gは流行りのフラットエッジデザインを採用

ちなみに、Note 11とNote 10Tの背面パネルは樹脂素材で、エッジ部にカーブを施したラウンドフォルムになっています。持ちやすく、指紋が付きにくいという利点はありますが、やや古いというか、1〜2世代前のデザインという印象が否めません。見た目や質感にこわだる人は、ぜひNote 11 Pro 5Gに触れてみてください。いままでのRedmiと違うことを、すぐに実感できること請け合い。リッチな質感なので、長く飽きずに使い続けられそうです。

 

■ベストバイはNote 11 Pro 5Gだが、Note 11やNote 10Tが適している場合も

スマホを1台しか持たないのであれば、最も性能が高く、デザインにも新しさが感じられるNote 11 Pro 5Gがおすすめ。ただし、動画を見たり、ゲームをしたりすることが少ないライトユーザーなら、割安感があるNote 10Tを検討してもいいでしょう。

▲Note 10TとNote 11 Pro 5Gは、5Gに対応し、eSIMも利用可能。ただし、4GのNote 11は2枚のnanoSIMを挿して使える

Note 11は最も安いけど、5Gに対応していないのが残念。5Gのエリアは急速に広がっているので、いま4G端末を買うのは現実的ではありません。ただし、そもそもWi-Fiに接続して使うことが多い人や、5Gに接続しても速度が出にくいMVNO(格安SIM)を使っている人は、検討の価値アリ。2万円台のスマホとは思えないほど使い勝手には満足できるはずなので、2台目の端末としてもアリだと思います。

▲Note 11は5G非対応だが、3モデルの中では最もコンパクトで、179gと比較的軽いことも魅力

>> シャオミ

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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