伊藤園「Ocha SURU? Glass Kyu su」でお茶の魅力再発見!どこで飲むにしてもやっぱり淹れたてが美味しかった

■シンプルで使い勝手に優れる

今回、購入した「Ocha SURU? Glass Kyu su」は、グラス3種と急須、茶こしがついたフルセット。グラスが1種と急須、茶こしの「Ocha SURU? Glass Kyu su 02」も用意されています。

購入するとコットンの布に包まれてやってきますが、特に持ち運び用というわけではなく、おしゃれな包みがわりのよう。小ちゃなトートになったら良かったのにと、内心思ったことは内緒です。

▲左から直径約73×高さ80mmの大、直径約65×高さ70mmの中、直径約55×高さ70mmの小、一番右が急須で、直径約82(最大92)×40mm、小の上にのっている茶こしが直径約76mm(サイズは実測値)

グラスは大中小の3種類あり、茶こしはいずれのグラスにものります。

そしてこのグラスは、なんとBOROSIL社のVISION GLASS! インドの老舗ガラスメーカーが作る耐熱ガラスで、ビーカーやフラスコといった実験器具と同じホウケイ酸ガラス。耐熱温度350℃、耐熱温度差150℃で、熱湯、直火、オーブン、電子レンジで利用可能です。

これだけでもテンションが上がります。

グラスはシンプルでミニマルなフォルムなので、お茶だけでなく、どんな飲料にも馴染みそう。

入れ子式になっていて、すべてを収納可能。両手で包めるぐらいの大きさなので、収納場所にも困りません。

■淹れ方は普通のお茶と同じだが…

形は変わっていても急須なので、茶葉を入れてお湯(水)を注いで待つだけで、普通のお茶の淹れ方と変わりません。ただし急須に茶こしが付いていないため、グラスの上にのせた茶こしで、茶葉をこします。

今回は、これからの季節にぴったりな冷茶を、まずは説明書通りに淹れます。急須に茶葉を約4g(ティースプーン2杯分)入れ、大のグラスに入れておいた水を注ぎます。

3分ほど経ったら、氷を入れておいた、中と小のグラスに交互に注げば冷たいお茶の出来上がり。

急須が小さいので一煎目だけでは少なく、ちょうど小さなグラス一杯ぐらい。

二煎目は水を入れてから30秒ほどで注げます。お湯を沸かさなくていいし、手軽にお茶を淹れられるからご飯の時にサッと飲めるのがいいですね。個人的にはもっと茶葉を入れ、時間をかけて抽出した方が好みですが、好みを探すのも楽しみかもしれません。

使い終わった茶こしは、急須の上に置いておけますが、バランスを取らないと中に落ちてしまうので注意が必要です。

手軽でいいのですが、小さいということは当然ながら淹れられる容量も少なめ。おしとやかに飲むにはいいかもしれませんが、ガンガン飲む派には物足りません。グラスのサイズはちょうどいいのですが、急須はこの倍ぐらいの大きさが欲しいところです。

■外に持ち出せば優雅なひと時

▲急須いっぱいのお湯で、大のグラスにこれぐらい

小さくて持ち運べるので、野外でひとりティータイム。

自宅では冷茶にしましたが、野外では温かいお茶にしました。ボトルに沸かしたお湯を入れていけば、ボトルに入れたお茶ではなく、淹れたてのお茶を野外で飲めるのです。

「そんな面倒なことしなくても、ボトルにお茶を入れて持っていけば済むのでは?」と思われがちですが、やっぱり淹れたてと淹れて時間が経過したお茶とでは明らかに味が違います。

コーヒーもそうですが、味はもちろんのこと、淹れる時間を楽しめるかどうかもあるのかもしれません。

急須にお湯を注ぐ時は、ボトルから直接入れてもいいのですが、お湯が熱すぎる場合は、大グラスに入れて冷ましてから急須に注ぎましょう。煎茶の場合、湯が熱すぎると渋みが立ちますので、70℃くらいがちょうどいいといわれています(温度計がないとなかなか難しいのですが、グラスに入れてなんとか持てるようなぐらいです)。

急須に湯を入れたら、1〜2分ほど待って注げば出来上がり。お茶のいい香りが立ち上り、ホッとします。

外で飲むコーヒーは最高ですが、新緑の中で飲むお茶も日本の風景と相まって贅沢な気分にさせてくれました。おにぎりを持って出かければ、至高のひと時を過ごせそうです!

せっかくなので、海にも持ち出してみました。アルコールバーナーとヤカンも持って行き、淹れる気満々だったのですが五徳を忘れ…結局水出しに。

でも、海で飲むなら日本茶よりもコーヒーの方がいいかもしれません。優雅なひと時は味わえるのですが、潮の香り(と風)が強いので、緑茶の繊細な香りが山に比べて感じにくいのです。

というわけで、持って行くならちょっとした公園や山にピクニックに行くぐらいちょうど。でもペットボトルのお茶では味わえない贅沢な気分になれることは間違いありません。

持ち出すときは、小さくて運びやすいもののガラス製品なので、梱包はちゃんとしたいところ。専用のクッションケースがないので、今回はコップ間に薄い緩衝材を挟んで、タオルに包んで運搬しました。もうひとつ、外で飲むなら出がらしを捨てるための袋と、持ち帰るときに水分を拭き取る布やペーパーも忘れずに。

<文/澤村尚徳(&GP)>

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