■高コスパのハイエンドモデル「motorola edge30 Pro」も要注目!
motorola edge30 Proは、現行機種向けではトップクラスの「Snapdragon 8 Gen 1」というプロセッサーを搭載していることが最大のセールスポイント。RAMが12GBで、ROMが256GBのモデル(8万9800円)と、RAMが8GBで、ROMが126GBのモデル(8万6800円)が用意され、カラーはコスモブルーのみ。
従来、モトローラは5万円台以下のミッドレンジモデルを中心に展開していたので、8万円台はちょっと高く感じるかもしれません。しかし、Snapdragon 8 Gen 1を搭載する他社のスマホは軒並み10万円を超えているので、むしろ、安いと捉えるべきでしょう。
筆者は8GB/126GBのモデルを借りて使ってみましたが、操作性は快適そのもの。アプリの起動や切り替えをスピーディに行えました。動画を撮って確認して、不要な部分をトリミングしたりといった、ややヘビーな作業をしてもパフォーマンスは落ちませんでした。
リアカメラはメイン(約5000万画素/F1.8)+超広角・マクロ(約5000万画素/F2.2)+深度センサー(約200万画素/F2.4)という構成。超広角もマクロも高画素カメラで撮れることを特徴としています。
実際にシャッターを押してみると、超広角でも広角でも非常にキレイに撮れました。鮮明かつナチュラルな色合いで撮れるので、ほとんどの場面では初期設定のままでOKという印象。夜景も画質が粗くならず、シャープな画質で写りました。モトローラは、かつてハッセルブラッドとコラボしたレンズユニットを装着できる「moto Z」シリーズを発売していましたが、それを除けば、筆者は“カメラがすごい”と思ったことがなかったのが本音。でも、motorola edge30 Proのカメラの撮影画質は満足必至。気持ちいいくらいに、簡単にきれいに撮れます。
充電がスムーズにできることも利点。4800mAhのバッテリーを内蔵し、そもそも電池持ちはいいのですが、68Wの急速充電に対応しており、同梱の充電器を使えば、約15分で50%以上の充電ができます。電池がピンチになったことに気づいてからでも、わずかな時間にフル充電ができるという感覚。また、15Wのワイヤレス充電にも対応しているので、ワイヤレス充電器を用意すれば、置くだけの簡単チャージが実現します。
スマホをテレビやPCと連携させて、アプリを大画面で利用できる「Ready For」にも対応。筆者はスマホのUSB Type-C端子とテレビのHDMI端子をつなぐケーブルを持っていたので、テレビと有線で繋いで連携を試してみました。スマホの画面がそのままに表示されるわけではなく、テレビに最適化されたデスクトップ画面が表示され、スマホのディスプレイに表示されたトラックパッドで操作する仕組み。動画を見たり、ゲームをしたりする場合にも使えるので、家族でスマホのコンテンツを共有するときに重宝しそうです。テレビがMiracastに対応していればワイヤレスでも連携できます。
なお、Windowsのパソコンと連携させて、パソコンを拡張ディスプレイとして使ったり、スマホのカメラをウェブカメラとして使ったりすることも可能。ただし、筆者は普段Macを使っているので、この機能は実際には試していません。
おサイフケータイには対応しておらず、防水防塵性能はIP52相当なので「防水」ではなく「防滴」レベルですが、それらを必要としない人には、満足度が高そうなモデルです。なお、eSIMには対応していませんが、2枚のnanoSIMを装着でき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)で使うことはできます。
>> モトローラ
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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