■カメラは満足できるレベルだが、動画撮影のスペックは低め
いまやスマホには欠かせない機能となったカメラは、リアカメラが広角(約4800万画素/F1.7)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)という構成。フロントカメラは約1600万画素/F2.4で、従来モデルと同様に細かく調整できるビューティー機能を備えています。
梅雨のため、あいにく雨天や曇天でしか試せなかったのですが、撮影画質は上々。ちょっと暗いかなぁという状況でも、AIをオンにしておけば、実際よりも明るく、鮮やかな色で写りました。
動画は最大1080p/30fpsで撮影可能。電子式の手ブレ補正機能を備えています。画質はまずまずでしたが、最近のハイエンドモデルは4Kビデオが撮れて当たり前で、マイク性能も向上する傾向にあります。動画を撮る機会は多い人には不向きかもしれません。
■気持ちよく使えるが、スピーカー音質だけは物足りない
ほかに、実際に使って便利だと感じた機能や、逆に、残念と感じた機能についても挙げておきましょう。
生体認証はディスプレイ内での指紋認証と、フロントカメラでの顔認証に対応しています。どちらもスピーディーにロックを解除できるので、ストレスを感じることなく使えています。
また、顔認証を設定すると「通知のぞき見防止」機能をオンにできます。これは、他の人が端末を見ていることを検知すると、バナー通知が非表示になる機能。通知を見られるのが嫌で、通知そのものを非表示にしていた人には、通知を自分だけが見られるようにできる非常に便利な機能と言えるでしょう。
SIMスロットには2枚のnanoSIMを挿せて、2枚目のSIMの代わりにmicroSDカード(最大1TB)を装着することも可能。eSIMに対応しているので、nanoSIM+eSIMで2回線を使って、microSDでメモリを拡張するといったこともできます。
ちょっと残念に感じたのは内蔵スピーカーの音質。底部にモノラルスピーカーが搭載されているだけなので、横向きにしてもステレオにはなりません。音質も良からず悪からず、といったところ。音楽や映画を楽しむにはイヤホンを用意するべきでしょう。
筆者が1週間ほど使ってみて、最も気に入ったのはデザイン。薄くて軽いので持ちやすいことに加えて、背面パネルの感触が心地いいんですよ。クリアケースが付属していますが、裸で使いたくなりました。ぜひ、店頭で触れてみることをおすすめします。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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