■キャンプでグローブを使うシーンは?
ひと言でキャンプといっても、色んなキャンプスタイルがありますが、今回は私がよく行っている野営(薪を自分で森から拾ってきて、なるべく少ないギアで熱源は焚き火を主に使用するような場合)での使用シーンを紹介します。
もちろんオートキャンプやファミリーキャンプ、キャンプビギナーの方でも同様です。
■ナイフなど刃物を扱う時
グローブが活躍するシーンといえば、まず刃物を取り扱う時です。万が一刃物が滑って手に当たったとしても、グローブをしていれば大ケガになることを防ぐことができます。私もグローブをしないでナイフを扱っていて指を切ったことがあるので、刃物を扱う時はグローブをすることをおすすめします!
ちなみに刃物を扱うときのグローブは、刃物から手を守る以外にグリップ力を高めるという効果もあります。素手で握るよりもしっかりとナイフや斧のグリップを保持できて、ちゃんと力が刃先に伝わるのでとても大事です。
さて刃物を扱う上で「どんなグローブを選ぶべきか?」という点ですが、まずは手にフィットしたサイズの、革のグローブがおすすめです。
時おりダッチオーブンや焚き火周りの作業を行うための大きめのグローブをつけて斧を扱っている人を見かけますが、これはあまりおすすめできません。サイズがあっていないと、しっかりとホールドできず、刃先に力を伝えられないため、思ったように刃物を扱えないからです。
革素材は手にフィットしやすい上に、刃物から手を守る際、布と比べて圧倒的に安心感があります。また革は伸びるので、初めはちょっとキツイかな、と思うくらいのサイズでジャストだと思います。
■熱いものを扱う時
次にグローブを使用するシーンとしては、クッカーやダッチオーブンを触る時や焚き火周りで作業をする際の熱さ対策です。うっかりクッカーを素手で触ってしまい火傷をしたこともあるので、焚き火で熱したクッカーや、焚き火の薪をいじるときは絶対にグローブをしましょう。
熱対策の場合のグローブはなるべく厚手で、着脱が簡単なものがいいと思います。素材はこちらも革がオススメ。熱いクッカーを触る時は、調理をしている時ですので、着脱が多いはず。フィット感は多少あった方がいいのですが、着脱しやすいことを優先して問題ありません。
愛用しているグリップスワニーの「G3」は革素材で、下の写真のように人差し指と、親指の部分が二重構造になっています。なので、本当に熱耐性が高いのです。
どれくらい熱耐性があるかというとは、直に炭化している薪を触れるほど。直接熱せらせた薪を触ることはグローブを痛めることになりますし、危険なので、推奨はしませんが、可能であることは間違いありません。
さらに着脱もしやすく、そしてナイフワークなど細かい作業にも適したフィット感なので、おすすめです。