■最大の特徴は「Glyph Interface」
Nothing Phone(1)は6.55インチの有機ELディスプレイを搭載した、ベーシックなフォルムの端末。ですが、背面パネルには、ユニークなデザインが施されています。スケルトン調の背面には900個ものLEDが搭載され、光のパターンで電話の着信、アプリの通知、充電状況などがわかる仕組み。また、象を模した部分があったり、遊び心も感じられるデザインになっています。
背面のライトは「Glyph Interface」と呼び、着信音によって光り方を変えられるため、個別の連絡先を割り当てて、光だけで誰からの着信かがわかる趣向。
なお、このGlyphは、撮影の補助ライトとして使うことも可能。レンズの横に一般的なフラッシュライトも備えていますが、Glyphを点灯させることで、被写体をまんべんなく明るく照らすことができます。
Phone(1)のカラバリは、ホワイトとブラックの2色。どちらも単一の色ではなく、パーツによって微妙に色が異なり、素材の質感を強調。フレームには100%リサイクルされたアルミニウムを使い、プラスチック部品の多くにもバイオベース(再生可能)またはリサイクル材料が使われています。
ケースに入れて使うと、ユニークな背面が隠れてしまうのでは? という心配は無用。ほぼ見栄えを変えない、純正のスマホケース(別売で価格未発表)も用意されます。
■Androidベースの独自OSの使い勝手は?
Nothing Phone(1)には、Androidをベースに、独自のカスタマイズを施した「Nothing OS」が搭載されています。ただし、手が加えられているのは主に画面デザインで、操作性は一般的なAndroidスマホと同様。むしろ、プリインストールアプリが少なく、独自機能も少ないので、グーグル純正のPixelに近い印象。Androidを使ったことがある人は、迷わずスムーズに使いこなせるはずです。
Nothing OSはオープンなプラットフォームを目指しており、他社製品とのスムーズな連携も特徴としたいようです。Phone(1)の「EXPERIMENTAL FEATURES(実験的特徴)」には、テスラと接続させて操作できる機能がプリセットされていますが、今後さらに、さまざまな他社デバイスとの連携を発表する計画があるとのこと。また、「NFT Gallery」というウィジェットがあり、NFTコレクションを表示すると、ホーム画面から直接フロアプライス(最低落札価格)を追跡できるそう。
これらをすぐに役立てられる人は少ないでしょうが、時代を一歩リードする機能や拡張性を備えていることは大きな特徴です。