背面が光る!超個性派スマホ「Nothing Phone(1)」は意外とフツーに使いやすい!?

■操作性に支障はないが、初のスマホとして不安な部分も…

多くの人にとって気になるには、操作性ですよね。チップセットには、ミドルハイ向けのSnapdragon 778G+を採用。サクサクと軽快に操作でき、日常的な操作でストレスを感じることはなさそうです。

6.55インチの有機ELディスプレイの解像度は2400×1080ピクセルで、輝度は500ニト(ピーク輝度は1200ニト)。10億色表示やHUD10+にも対応しています。120Hzの高リフレッシュレートに対応し、タッチサンプリングレートは240Hz。ゲームから動画視聴まで、多目的に活用できる仕様です。

▲ディスプレイの画質は上々。上下左右のベゼル幅がほぼ同じで、デザインの細部にまでこだわっていると感じられた

ただし、筆者が「Netflix」アプリをインストールしようとすると、「Google Playストア」では表示されず、「Netflix」サイトからダウンロードしたアプリも起動できませんでした。実際に発売される端末では改善されることを望みますが、Nothing OSの初めての端末なので、発売時点で、非対応のアプリがあったりするかもしれません。どうしても使いたいアプリがある人は、購入前に確認したほうがいいでしょう。また、何かしらのトラブルに遭った場合のサポート力も未知数と言わざるを得ないでしょう。

バッテリー容量は4500mAhで、電池持ちは平均的な印象。33Wの急速充電に対応し、15Wのワイヤレス充電にも対応しています。

▲他のデバイスへのワイヤレス給電にも対応。Nothing ear(1)を載せて充電もできる

 

■デュアルカメラの撮影画質は期待していた以上

リアカメラはメイン(5000万画素/F1.88)+超広角(5000万画素/F2.2)の2眼。メインカメラにはソニー製の「IMX766」という画像センサーを搭載。これは、OPPO Find X3 Proなど、ハイエンドスマホでも採用されているセンサーです。超広角カメラは被写体から4cmの距離でのマクロ撮影が可能。動画は最大4K(30fps)で撮影でき、120fpsでのスローモーション撮影も可能。普段づかいには困らない仕様を備えています。

気になる画質ですが、色味はナチュラルで、やや明るく鮮やかに写る印象。

▲超広角で撮影。ナチュラルな色で写る

▲メイン(広角)で撮影。より鮮やかに撮影できた

▲2倍ズームで撮影。デジタルズームだが画質劣化は気にならない

▲料理も美味しそうに写った

▲ボケ味をコントロールすることも可能

動画撮影中に一時停止できたり、「写真」モードでシャッターを長押しして動画を撮影できるのも便利に感じました。ただし、シャッター音が独特なメカニックな音で、やや大きいのが気になりました。

フロントカメラは1600万画素で、こちらも画質は及第点。派手な補正機能はありませんが、「ポートレート」モードに設定すると、背景をぼかしたり、顔の肌目を整えたりする補正ができます。

 

■個性的なデザインに惹かれるなら使ってみる価値アリ!

デザインとレア度で注目されそうなNothing Phone(1)ですが、操作性にクセはなく、使い勝手も良さげです。

2枚のSIMを挿せて、もちろん5Gに対応。防水・防塵はIP53で、屋外で使って雨に濡れたりするのは問題がないレベル。NFCを搭載し、Google Payは使えますが、おサイフケータイには対応していません。そこに妥協できるのであれば、面白い選択肢になりそうですよ。

▲SIMトレイには表裏1枚ずつnanoSIMを装着可能。SIMピンのデザインも独特。なお、microSDには対応していない

>> Nothing

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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