■悪路もガシガシ転がせて、いざとなったら背負える多機能キャリーケース
「エアポート プロ 70」は2000年頃に登場して以来、著名人が愛用したり、雑誌で取り上げられたりなど、多くの旅好きの間で愛されてきた名作。2019年にアップデートし、アウトドアで培ったスペックはそのままに、スマートで都会的なデザインを兼ね備えた、高機能なソフトキャリーケースにパワーアップしています。
ホイールは耐久性に優れているうえに、大きめサイズにデザインされたことで、アスファルトの継ぎ目や段差だけでなく、枝や石、盛り上がった根など悪路が多いキャンプ場でもストレスなく転がせます。なお、大きな車輪は障害物から本体を守ってくれる役割も! 転がした際の音も小さいので、早朝など静かに移動したいときも安心です。
また、特筆すべき機能が“背負える”ということ。階段や雪道など、キャスターを転がせないような悪路が続くときはバックパックのように持ち運べます。
収納式のショルダーハーネスは、太くてクッション製に優れた本格仕様。カリマーのリュックはトップクライマー達が愛用するなど実用性の高さで評判のあるブランド。その実力はこの「エアポート プロ 70」でも遺憾なく発揮されています。
なお、バックパックに変更する手順も至ってシンプル。背面のファスナーを開いて、収納されていたショルダーハーネスを取り出します。あとは、本体サイドに配されたDカンに付けるだけ!
ちなみに、ショルダーハーネスを収納していたカバーはクッション性が高く、背負ったときの腰をサポートする役割を果たします。さらに、汚れた車輪とパンツの接触を防いでくれる役割も! また、内蔵されたウエストベルトによりフィット感も調整可能と、背負い心地を追求するカリマーらしいこだわりが満載です。
フロントポケットには取り外しできるトートバッグを付属。クッション性が高くパソコン入れとしても重宝するはず。また、車内や飛行機内など、貴重品やスマホといった細かいモノを持ち込みたいときにも便利です。
なお、トートバッグはショルダーバッグにもなる2WAY仕様。単体でも使えるクオリティなので旅先のセカンドバッグとしてもうってつけです。
■キャンプギアがまるっと収まる大容量
メインコンパートメントは、深さがあり自由度の高い大容量タイプ。大きく開くため荷物の出し入れもラクチンです。
テント、化繊のシュラフ、サーマレストのマット、三脚、グランドシート、ペグハンマー、グローブ、カトラリー類を収納。これだけ入れてもまだスペースに余裕があったので、ソロ用の焚き火台や小型のテーブルなども持ち運べそう!
また、ソフトキャリーケースは布でできているため、多少の凸凹やはみ出しがあっても収納できてしまう柔軟性があります。つまり、ゴツゴツしたキャンプギアを持ち運ぶのにうってつけなアイテムというワケです。
蓋側の上部には視認性に優れるメッシュポケットを配備。モバイルバッテリーやケーブル類など、細かいものをしまっておくのにぴったりです。
メッシュポケットの下にもポケットが備わっています。こちらは目隠しされているため、下着などあまり人目に晒したくないモノを収納するのに最適。
フロント上部にもポケットが付いているため、スマホや財布など使用頻度の高いモノをしまっておけるスペースとして重宝します。
また、撥水性の高い生地とメインコンパートメントは止水ファスナーなので多少の雨ならOK! この日はあいにく、撮影中に夕立に遭遇したものの、止水ファスナーのおかげで中の荷物を濡らさず済みました。
ただ、完全防水というわけではないので、中の荷物が心配なときは付属のレインカバーをつけるのがおすすめ! もちろん、キャスター部分には干渉しないように設計されているので、レインカバーをかけたままでもバッチリ転がせます。
レインカバーは上から被せるだけ。未使用時は専用のポケットにしまっておけるので急な天候の変化にも対応可能。
トップとサイドにはハンドルがついているので、バックパックにするほどでもないときでも持ち運びやすくなっています。また、車のトランクに出し入れするときなどにも重宝します。
キャリーケースに収まらなかった着替え類は、キャリーオンできるカリマーのトートバッグに収納。荷物が煩雑になりがちなキャンプや旅行において、ひとまとめにできるのは非常に快適!
余談ですが、重たいモノや大きいモノを下に収納することでカバンがより安定するだけでなく、小さいモノはファスナーをちょっと開けるだけで出し入れが可能に!
「エアポート プロ 70」はサイドにバックルが備わっているので、長モノを取り付けたり、ジャケットなどの布類をホールドして持ち運べる自由度の高さも魅力です。
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旅行やキャンプなど、さまざまなシーンにハマるカリマーの「エアポート プロ 70」。知り合いのカメラマンも愛用しているらしいのですが、普段荷物と移動の多い職業の人にとっても「エアポート プロ 70」が活躍すること請け合いです。
また、最近ではキャリーケースにキャンプギアを詰めて電車で移動するキャンプスタイルも増えてるとか。キャンプ欲や旅行欲が高まる今、カリマーのソフトキャリーケースがアウトドアや長旅を支える一助となるでしょう。
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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