Ready to Race(レディ・トゥ・レース)。喧嘩上等ならぬ、レーストラックでバトルするために仕立てられたマツダ「ロードスター」が「ロードスター NR-A」。
手軽にモータースポーツを楽しめるよう、メーカーであるマツダ自らが仕様を最適化して設定した異色のグレード。エンジンこそドノーマルであるものの、ボディ剛性が引き上げられ、サスペンションやブレーキも強化されています。
最大のポイントは価格。264万6000円。モータースポーツ向けのベース車両で装備が質素とはいえ、このプライスはとてもリーズナブルです!
ところで皆さんは、「サンデーレーサー」って言葉、聞いたことありますか? 休みの日にサーキット走行を楽しむアマチュアドライバーのこと。普段使いしている愛車に必要最小限の装備(大抵は安全装備)をプラスして走る人もいれば、サーキットを走るためのクルマを別途、用意している人もいます。
サンデーレーサーにとっては実のところ、クルマなんて楽しめればなんだって構わないのです。とはいえ唐突ですが、ここで宮本武蔵の唱えた習得論が活きてきます。
「実践を通じて技術を磨く」。この場合、剣の道ではなくサーキットトラック上ですが、走れば走るほどドライバーのスキルもアップするというものです。その上達に応え、次の習得すべき課題を見せてくれて、ラップタイムまで削ってくれる…。となると、クルマはなんだっていい、わけはありません。ロードスター NR-Aこそ、まさにベストな1台なのですね。
でも今回のレポートは、NR-Aでサーキット道を極めるという話ではなく、そんなNR-Aを日常使いしてみたらどうか? がテーマ。早速、出掛けてみましょう。
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