2016年のプジョーは、なかなか好調のようです。日本における6月までの販売台数は、前年同期比で約2割アップ。そして、欧州を中心に、すでに100万台以上のセールスを記録している最新ディーゼルエンジン搭載車を、ついに日本市場にも投入。ますます勢いが加速しそうです。
最新のディーゼルユニットが追加されたのは、プジョーの中核を担う「308」とフラッグシップである「508」。308は5ドアハッチバックとステーションワゴンの「SW」に。508は4ドアセダンとステーションワゴンの「SW」に設定されました。
プジョーの最新ディーゼルは“BlueHDi(ブルーエイチディアイ)”と呼ばれ、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物、炭化水素、一酸化炭素、PM(粒子状物質)といった有害物質を、3段階のステップに分けて除去、低減しています。結果、厳しいとされるヨーロッパの最新排ガス基準=ユーロ6と、日本のポスト新長期規制に適合しています。つまり、クリーンなんですね。
ちなみにBlueHDiは、窒素酸化物を除去する選択還元触媒に“AdBlue(アドブルー)”と呼ぶ尿素水溶液を使います。各モデルにはラゲッジスペースの下に尿素水溶液タンクが備わり、1年もしくは1万kmごとに販売店で点検、補充することになります。1補充当たりの補充費用は、5000円を上まわらない程度だそうです。
さて今の時代、クリーンなのは大前提として、気になるのは走り。クリーンだからといってパワーが貧弱では興ざめですからね。そこで今回は、主に走りに注目して最新ディーゼルを試してみました。
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