特定のアプリの通信をカウントしないこと(ゼロ・レーティング)は、ネットワークの中立性を保つという観点でしばしば物議を醸しています。しかし、目前の料金だけを考えれば、確かに消費者にとってお得です。
ただ、今回ポイントとなるのは、“ポケモンGOはそれほど通信量を消費しない”ということでしょう。
実際に筆者が試したところ、ポケモンGOを3回起動して15分間使用するより、ブラウザで3分ネットサーフィンした方が通信量を消費しました。普通の使い方ならポケモンGOで月2GBも使わないかもしれません。無料Wi-Fiを活用すれば、もっと節約できるでしょう。
そうなると、ポケモンGOだけを利用するなら、ポケモンひいきでない通常の格安SIMの方がお得になりそう。例えばDMM mobileで月1GBのデータ専用SIMを契約した場合、月480円で済みます。パッケージのうたい文句を鵜呑みにするのは危険です。
しかし、毎月ポケモンGOに数MB使うとなってくれば、話は別です。“一日中、ポケモンGOに夢中になってポケモンマスターを目指すんだ!”という場合には、やはりDTIやFREETELのようなカウントなしの通信プランがお得でしょう。
まとめ
ポケモンGOに対応する端末は限られています。ゲーム専用端末として新たにSIMフリースマホを買うのは、コストの面でオススメできません。しかし、手持ちの端末が格安SIMで流用できるとなれば、月500~1500円程度でがっつり遊べそうです。
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(文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。