■「薪ケース」からどう進化した?
asobitoにはすでに防水帆布の「薪ケース」があるわけですが、「焚き火バッグ」は、ただ素材がtakibi hampに変わっただけではありません。細かなことかもしれませんがキャンパーが使いやすいようブラッシュアップされているんです。
まずサイズは「薪ケース」(39×39×H40cm)の底が正方形だったのに対し、「焚き火バッグ」は長方形に。長辺側が3cm伸びて、短辺側は10cmスリムになっています。高さも抑えられて収納力が減ったように見えますが、これで1泊2日で使う約8kgの薪を収納可能。市販の薪なら大抵横置きできるし、長辺側が伸びて取り出しやすくなっています。
そしてtakibi hampは蝋引きの防水帆布に比べてしなやか。くたっとして頼りなく感じますが、各辺の縁を縫っており、これが芯となって耐久性アップ+薪が少なくても型崩れしづらくなっています。
「薪ケース」にはなかった両側の外ポケットは、浅め(14.5×H16cm)とホック付き(29×H24cm)の2タイプ。グローブや鉈、トング、火ふき棒などをいっしょに収納して持ち運べるようになりました。これはうれしい!
「薪ケース」と変わらないのは短いハンドル(22cm)と肩掛けできる長い持ち手(66cm)です。底に近いところにも持ち手が付いているので、薪運び、焚き付け集めなどあらゆるシーンで大活躍。
ちなみにグロメットは長辺のみになりました。「薪ケース」は正方形なので4辺に備えていましたが、「焚き火バッグ」は薪を横置きにする方向が決まっているので、これで十分なんです。
市販の薪を利用することが多いキャンプでは薪用バッグがなくてもなんとかなるものですが、問題は微妙に余った薪をどうするか。チェックアウトまでにきれいに燃やし尽くせればいいのですが、新しい焚き火台を使った、ほかのことに熱中して焚き火時間が少なくなったなど、思ったよりも薪を消費できないときがあります。
「焚き火バッグ」があれば、焚き火まわりの道具といっしょに残った薪を持ち帰れるし、グロメットに紐を通して縛っておけばバケツと違って不意に蹴り倒しても薪と木くずをばらまく心配なし。車内や倉庫での保管も安心です!
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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