■取り付けは樹脂製のツメを窓の隙間に差し込むだけ!!
ネジやビスといった部品はおろか、磁石や吸盤すらありません。そのかわり、周囲にはしなやかな樹脂製のツメのようなものが出ています。
このツメを窓の隙間に差し込むというわけ。ハイエースとキャラバン用の専用設計ですから、変なたるみや隙間が生まれずおさまりがいい!
ハイエース用に関して言えばGLとDX用はほぼ同じですが、ツメの形に違いあり。間違えないようにしましょう。
上下を固定してから左右のツメを差し込めば取り付け完了。
吸盤タイプだとちょっとしたことで外れたりするんですがそんな心配はなし。マグネットで車体を傷つけるなんてこともありません。
それに市販のシェードの多くはふにゃふにゃとしているものですが、「モールシステムシェード」は硬めのプレートが入っています。これがポイント。
■ウェビングに挟んだり吊り下げたり、アイディア次第で使い勝手無限大
車内側にはウェビングが7本取り付けられていて、カラビナやSカンで小物を吊り下げられます。また、米軍が採用しているMOLLE対応ポーチを取り付けることだってできます。
車中泊では気をつけていたつもりでも、サングラスやLEDライト、スマホ、財布などを見失いがち。こうやって吊り下げておけば、一目瞭然というわけです。
同じ高さのウェビングにふたつのカラビナや面テープを取り付ければ、釣り竿などの長尺物を横向きに釣ることだってできる! 要はアイデア次第なんですね。
注意したいのは、「モールシステムシェード」は四方のツメによって支えられているため、下への力には強いけれど水平方向の力には弱いということ。たとえばカラビナでぶら下げたポーチなんかはどうしてもポーチの底が少し浮いてしまい、中に重いモノを入れるとツメが外れやすくなるんですね。重量のあるモノは上下左右がピタッとシェードにくっつくようにして、なるべく下側に取り付けたほうがいいでしょう。
素材は国産帆布で、使い続けるといい感じにヤレてきそう。
外から見るとこの通り。完全に目隠しできています。
今回は運転席側後部の窓だけ試しましたが、2列目シートの目隠し兼ポータブルクーラーの吸排気口や換気扇取り付け加工ができる「小窓用穴無ベースプレート」(3980円)と「三角窓スライドドアポケットシェード」(助手席側・運転席側各6000円)が用意されていて、これらをフル活用すれば後部に快適な仮眠空間ができるんですね。
遮光性よし、取り付け簡単、見た目よし! 車内を自分だけの趣味部屋にするのにも役立ちます。
CCcouplerの公式サイトにはハイエースとキャラバン用のみが掲載されていますが、イベント出展時にはジムニー用を販売していました。興味のある人は問い合わせてみては。
>> CCcoupler
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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