皆に愛されて30年。ザ・ノース・フェイス「ヌプシジャケット」の歴史と3つの新作

■2022年の新作「ヌプシジャケット」3選

改めて「ヌプシジャケット」を着てみた率直な感想は「びっくりするほど軽く、そして暖かい」ということ。これは「一度着たら手放せないな」と人気の理由にも納得。そんな「ヌプシジャケット」の新作を3点紹介します。

1.あえて染色しないという“引き算”のデザイン

▲パンツ1万9800円、キャップ1万2650円/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスターマーサービスセンター)

本格的なアウトドアウエアは黄色や赤など派手なカラーリングを取り入れることが一般的。その理由としては、万が一遭難してしまったときに見つけやすくなるというメリットがあるからです。それをあえてせずに、潔く無染色で仕上げたのが「アンダイドヌプシジャケット」(4万700円)です。

パッと見は白いジャケットのようですが、よく見ると封入されたダウンが柄のように透けているのがわかります。“染色工程を省くことで環境に配慮する”というサステナブルな発想を、“今まで見たことがないダウンジャケット”というファッション性の高いアイテムへと昇華。ザ・ノース・フェイスの叡智を集結させた一着に仕上がっています。

2.GORET-TEX INFINIUMを使った“進化系”ヌプシジャケット

エンボスロゴやジップなどのディテールもブラックで統一された都会的なデザインの「GTXヌプシジャケット」(6万500円)。こちらは、GORET-TEX INFINIUM(ゴアテックス インフィニアム)を使用した防風・透湿性に優れた高機能モデル。また、中綿には“リサイクル光電子ダウン”を使用しているため、軽くて暖かいのもうれしいポイント。

表地に使われている30デニールのナイロン素材は軽量ながらもコシがあるため、ハリ感のある上質な印象。なお、フードはビルトイン仕様。フードのアリナシでスタイリングの幅もグッと広がります。

3.90年代らしいレトロなツートンカラーが新鮮

ビビットなイエローとマットブラックのコントラストあるツートンカラーが魅力の「ヌプシベスト」(2万9700円)。

ツートンカラーの由来は、サックやハーネスなどを背負ったときに擦れないように肩部分を補強したことから。こうした機能美は本格的なアウトドアブランドのザ・ノース・フェイスならでは。

本モデルは、当時の仕様はそのままに、身幅と着丈のサイズ感を2サイズUP。重ね着もしやすい現代的なシルエットにアップデートされています。また、前後にあしらわれたザ・ノース・フェイスのホワイトの刺繍が所有感を高めてくれること請け合い! 重ね着などで温度調整のしやすいダウンベストはひとつ持っていると重宝するでしょう。

▲パンツ1万9800円、キャップ1万2650円/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスターマーサービスセンター)

また、写真のようにコンパクトにできることで、旅やキャンプなどさまざまなシーンに持っていける利便性も兼ね備えています。特に、どのくらい寒くなるか予想しにくい秋冬のキャンプシーンでは心強い味方となるでしょう。

*  *  *

街中を歩いていて見かけない日はないほど、ファッションアイテムとして浸透しているザ・ノース・フェイス。中でも「ヌプシジャケット」は、過酷なアウトドアフィールドでも耐えられる機能性を持ちながら、これひとつでファッションを成立させてしまう、まさに才色兼備な1着。

すでに愛用している人もまだ挑戦したことがない人も、30周年を機に「ヌプシジャケット」をチェックしてみてはいかがでしょうか。

>> ザ・ノース・フェイス

<取材・文/宇田川雄一

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

【関連記事】

◆ザ・ノース・フェイスのビジカジ顔のモカシンは防水だから台風シーズンも安心です
◆街でも山でも大活躍!ザ・ノース・フェイスのポンチョで雨を乗り切れ!
◆程良い厚みがGOOD。KAVUの定番ボアジャケットにA&Fカントリー別注カラーが登場!

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする