■伸縮自在で使い勝手に優れる
本体はシンプルでスリムなデザイン。収納時サイズは345mmなので、リュックの中には入ってしまいます。付属品は、縦横に切り替えられるスマホホルダー。
ウエストバッグからはさすがにはみ出してしまいますが、運べないことはありません。
脚を出すときは、底面の「PUSH」ボタンを押すだけ。スタンドが不意に開かない便利機構ですが、スタンドをしまうときに手を挟まないように注意した方が良さそうです。
PUSHボタンをグッと押すと、ロックが解除され脚が自然に広がります。しまうときは、脚を閉じていけばいいのですが、カチッとロックをする時に皮膚を挟み込まないように注意が必要です。
ポールの伸縮と固定は先端を握ってひねるだけ。華奢な感じがしますが、アルミニウム製で高剛性なので問題ありません。さすが三脚メーカーです。
先端には、カメラネジ付きのチルト雲台を装備。UNC1/4の細ネジを採用し、付属のスマートフォンホルダーはもちろん、ネジ対応のアクセサリーを付けたGoProの装着も可能です。
見えているネジ山は短いのですが、装着時は下のプレート部分が押し込まれていくので問題ありません。
付属のスマートフォンホルダーを装着すれば、すぐに撮影を開始できます。
ただ、付属のスマートフォンホルダーの作りが甘いので、グラグラし真っ直ぐに固定しにくいのが難点。もう少し強度の高いものを用意すれば安定感は増すはずです。
ちなみにスタンドにスマホを装着すれば、オンラインMTGにも重宝します。
カメラネジに取り付けられるパーツを用意すれば、アクションカメラでも使用可能。
チルトは上下方向のみですが、左右はスタンド自体を回転させればいいので問題ありません。
■三脚との違いと使い方
普段使っている三脚と比べてみました。低くしたときも高くしたときも大体同じ高さは。じゃあ三脚でいいじゃんとなりそうなんですが、そもそもの用途が違うのでそんなことはありません。
最大の違いは、なんといっても置いた時の安定感にあります。三脚はその名の通り3本の脚で踏ん張って立っているため、どっしりと安定。その分、どうしても設置面積は広くなってしまいます。
三脚は重い荷重にも耐えられ、一眼カメラを載せても問題ありません。また個々の脚の長さを無段階に調整できるため、斜面でも設置可能で、装着したカメラの水平を保てるため、やはりちゃんとした機材で撮るには三脚は欠かせません。
一方のスタンドは、脚が下だけに付いているため安定感に乏しく、また脚が固定式なので、斜面に置いた時には傾いてしまいます。屋外での撮影では工夫が必要かもしれませんが、屋内であれば問題ありません。
耐荷重は500gと軽いのですが、スマホかGoProのみで使う前提なので、特にデメリットというわけではありません。
逆に、ポールを伸ばして自撮りができると考えれば、これは三脚にないメリットかもしれません。特にうたっていませんが、いざという時には使えます。
スマホを先端に装着し、すべて伸ばした状態で撮ると、こんな感じです。
ただし、500mlのペットボトル約1本分の重さとはいえ、伸ばすと長さが150cm以上あるので意外と重く、これを持ってアクティビティをするのは現実的ではありません。