■分解OK、テーブルにも装着可能!
重厚感のあるウォルナットの台座に真ちゅうのバーとリングが取り付けられたドリッパースタンド。よく見かける構成ですが、真ちゅうの研磨粒子の素材や大きさにもこだわったブラスト加工、長方形とはひと味違う表情豊かなファセット加工の台座などこだわり満載です。
よく見てください。
これ、バーと台座がクランプで取り付けられているんです。しかもよくあるクランプはコの字型の金具とネジの組み合わせですが、こちらのクランプは3つの真ちゅう角棒とネジという贅沢な構成。ネジではなく広い面で押さえつけるので安定感が違うんです。それに台座が傷つくこともありません。
おまけに分解OK。
しかもバーの取り付けがクランプということは、重い台座を持って行かなくてもテーブルに装着できる! 台座付きは645gですが、台座なしなら407g。約40%も軽量化できるし、なによりかさばりません。
クランプは40mmまでの板に固定できるので、テーブルやラックの天板に取り付けるだけ。手持ちのカッティングボードを加工してもよさそうです。
ただ、脚を天板裏に収めるテーブルなど内側がくぼんだ天板や軽すぎるミニテーブルには対応しません。ご注意を。
■コーヒースケールも使える
軽快に持ち運べる「バークランプドリッパースタンド」でコーヒーを淹れ、ドリップスタンドが愛される理由を探ってみました。
編集部・澤村のドリッパーとサーバーを使い、コーヒービギナーの若澤が見よう見まねでコーヒーを淹れます。
なくてもいいじゃんと思っていたドリッパースタンドですが、オリーブの台が邪魔でサーバーの中がよくわからないV60でも、どれだけ湯を注いだのかを確認しやすい。これなら湯を注ぎすぎてあふれさせることはありません。まとめてドリップするようなときに便利です。
編集長・澤村や編集部・円道は我々スタッフのためにキャンプ場でも豆と湯の重量を測って淹れてくれますが、「バークランプドリッパースタンド」にドリップスケールを組み合わせればコーヒービギナーでも比較的安定した味で淹れられそう。とっておきの豆でていねいにドリップしたい時にも安心です。
リングはφ76mmなので一般的なドリッパーはまず問題なく装着できます。
さらに「バークランプドリッパースタンド」はリングの位置を変えられるので、ビッグシェラカップや背の高いサーバーなど多様なポットを使えるのもポイント。
真ちゅうのバーはφ8mmで、リングをもうひとつ追加して異なる豆を同時にドリップしたり、ドリップ後に別売の「BCSS専用フック」(1650円)でランタンスタンドにしたり。カスタムできるのも楽しみです。
広く支持されている道具にはルックスだけではない愛される理由があるもの。ドリップスタンドはオシャレなだけじゃなく、味にも影響するほど実用的な道具だということがわかりました。というか初心者こそ必要な道具なのかもしれません。
>> FEDECA(フェデカ)
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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