1980〜90年代のレーサーレプリカブームの頃、ホンダの「NSR250R」と双璧を成していたのがヤマハの「TZR250」。2ストロークエンジンを搭載し、並列2気筒の初期型から、後方排気、V型とわずか数年の間にパワートレインも進化していきました。今からは信じられないほど進化のスピードが速く、公道だけでなくサーキットでの速さも追求していた時代のマシンは、今でも多くのライダーを惹き付けています。
そんな熱かった時代のマシンが集まるTZRオーナーのミーティングにお邪魔し、それぞれの愛車を取材させてもらいました。TZRのミーティングは全国各地で開催されており、関東は15回目。参加マシンをTZRに限っていないこともあって、当日はヤマハの2ストロークを中心に120台を超えるマシンが集結していました。興味深いのは、いわゆるレプリカ世代だけでなく、20代の若いオーナーの姿も少なくなかったこと。それぞれの愛車とともに紹介します。