【東京(成田)~イスタンブール】 TK053
離陸して落ち着くと、すぐに小さな四角いものが配られました。
これが噂に聞くトルコの甘いお菓子「Lokum(ロクム)」で、中にピスタチオが入り、外側に粉砂糖がまぶされています。和菓子の求肥を少し硬くして粘着性を増したような歯ごたえです。
ロクムを食べた後に、タオル地のおしぼりが配られました。おしぼりは先に欲しいところですが、ロクムの粉砂糖が手に付くので、それを拭う意味もあって、後から出てくるようです。
[1回めの食事]
○スモークサーモンとセロリのサラダ
○羊飼いのサラダ(チーズ、キュウリ、トマト)
○ホワイトチーズ
○鶏もも肉のグリル
○焼きトマト/ポテトピューレ/ブルグア(bulgur)
○レアチーズムース
○パン、バター
○ビール
○白ワイン
印刷されたメニューが配布され、和食(鯖のフライ)かチキンの選択で、チキンをチョイス。チキンに付いている「Bulgur(ブルグア)」が気になったのです。ブルグアはクスクスみたいな小さなパスタ状のものでした。
オリーブオイルが付いてきたので、サラダやチキンにもかけてみました。トルコはオリーブオイルが有名ですからね。どの料理も塩気はマイルドで、おいしくいただきました。変な機内食臭さがないのが素晴らしい!バターはオーストラリア産、チーズは日本のロルフ。
ビールもワインも飲んでみたかったので、両方お願いしましたが、本来はどちらか一つだけのようです。仕方ないなぁ、という表情で出してくれた若いスタッフ(厨房のユニフォームを着ていました)のお兄さん、ありがとう!
ビールはオランダのカールスバーグ傘下のTUBORG Gold。アルコール度数5.8%のラガービールです。
Sultaniye(サルタニエ)、Narince(ナリンチェ)、Emir(エミール)というトルコのローカルブドウから造られた辛口白ワイン。スクリューキャップのミニボトルをそのままもらえるのは嬉しいですね。
エコノミーなのに、カトラリーは金属性のものでした。
食後のコーヒーもおいしかったし、さすがコーヒーが有名な国、トルコ。ミネラルウォーターを配ってくれたのも、気が利いています。
これでおしまいかと思いきや、食後酒のワゴンがやって来ました。
せっかくなので、トルコの蒸留酒「Raki(ラク)」にチャレンジ。透明なお酒ですが、氷と水を入れてもらうと白濁します。アニスの風味があり、アルコール度数はかなり高そうです。これは酔います。
やはり少々キツめに感じたので、先ほど配られたミネラルウォーターで薄めながら、チビチビと飲むことにしました。
テーブルは手前に少し傾斜がついており、手前側に缶やコップを置くと、滑り落ちそうになります。注意しながらラキを飲み干すと、もう1時。ちょうど消灯でした。
[2回めの食事]
到着の2時間前におしぼりが配られ、2回めの食事(朝食)がサービスされます。今回は和食をチョイス。
○鰆のロースト/ごはん
○きんぴら
○朴葉味噌/卵焼き/焼き豆腐/野菜(にんじん、椎茸、サヤインゲン)
○季節の果物(キウイ、メロン、オレンジ、パイナップル、ブドウ)
○トマトジュース
鰆はローストというよりも蒸し焼き風で、やや生臭い感じがありました。やはりレギュラーチョイス(洋食)にすればよかったかも……。洋食はオムレツやチーズ、ポテトソテーでした。
トルコ航空では、スリッパが入ったアメニティーセットがエコノミーでも配られる、と聞いていました。
座った時には、スリッパはどこにも見当たりません。ロクムの後に、おしぼりが配られたところで、ポーチに入ったアメニティーセットが配られました。
フランスのシアバター専門のスキンケア・トリートメントブランド「INSTITUT KARITE PARIS」のしっかりしたポーチに、スリッパだけでなく、色々なものが入っていました。
折り畳みスリッパ、長靴下、アイマスク、耳栓、歯磨きセット、リップバームという充実ぶり。素晴らしい!
でも、搭乗してすぐに、持参したマイスリッパに履き替えていた私は、このセットは使わずに持ち帰ることにしました。少々かさばりますけれど、まだ旅は始まったばかり。これらが役立つ機会がきっとあるでしょうからね。
※機内食メニューは2016年5月のエコノミークラスものです
(取材・文/綿引まゆみ)
ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。
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