■100年生きてきた頑丈な作り レイルロードランタンの紹介
1900年代前半にアメリカの鉄道会社が使用していたハリケーンランタンのことをレイルロード(鉄道)ランタンと呼ぶようです。つまり、作られてから100年くらい経っているランタンで、ビンテージランタン。そう考えると凄いですよね。そんな昔に作られたものが、今も普通に使えるという。なんとも感慨深いです。これがハリケーンランタンの凄さですよね。
デザインは、フュアーハンドと比較するとちょっとずんぐりむっくりしていて、ホヤを守るガード部分がしっかりしており、より頑丈にできている感はありますが、その分フュアーハンドランタンと比較すると重いです。
現在は生産されていない、100年くらい前のビンテージランタンはどうやって使うのか? を説明しながら、もう少し細かいところも説明していきます。
■レイルロードランタンの使い方
1.燃料を入れる前の準備
まず燃料を入れる準備としてパーツの取り外しがあります。
取り外しの仕方ですが、ハンドル部分と傘の部分を止める金具があります。写真の親指で触っている部分を左に動かします。逆にハンドルの左側部分の金具は右方向に動かします。これによって、蓋のロックがハズレるようになります。
蓋を外すには上の写真のように、傘についているロックを左に動かしてあけます。結構厳重にロックがされてます。
蓋をあけたら、ホヤを外します。
ホヤの次は燃料タンク部分です。ここを取り出さないと、燃料を入れることができません。ホヤをガードしている金具があるので、上からのアプローチとなります。
2.燃料を入れる
燃料タンクと、芯部分は取り外し可能なので、芯を外して、タンクに燃料を入れます。
フュアーハンドと同様に燃料の入れすぎには注意してください。燃料を入れたら、芯を入れ直します。
3.燃料タンクを格納して着火する
燃料タンク部分に溝があり、そこに写真右手で触っているようなノブがハマるようになっているので、そこに収まるようにしてください。
そしてノブを回して芯を出します。この時、火力が大きくなりすぎるので、芯を出しすぎないように注意してください。目安としては0.5~1cmくらい出せばいいかと思います。
私のように指が短いと、非常に着火しにくいので、ノズルが伸びるライターか長いタイプのライターで着火することをおすすめします。ちなみに、写真のようにホヤを外した状態でないと着火はできません。
着火したら、上からホヤを被せますが、この時、火が大きすぎるとヤケドをする可能性があるので、気をつけてください。
ホヤの上から傘を被せれば完了です。
4.火力の調整
火力調整はホヤを被せた後でも、可能ですので、火力が弱かったり、強かったりしたら調整をしてください。
使い方はたったこれだけなのですが、工程が、フュアーハンドランタンと比べるとちょっと多いですよね。一度覚えてしまえば、簡単ではあるのですが、手順を間違えると蓋があかなくて、そこでつまづいてしまうかもしれません。
フュアーハンドのように部品を何も取り外さなくて良い、というお手軽さはないのですが、そんなに難しい話ではありません。
基本構造は単純なので、100年経っても使用できるランタンなのだと実感します。このランタンを触っている時のワクワクは実際に触っていただいた方にしかわからないかもしれませんが、この所有欲はたまりません!笑
流石に年代ものですので、金具部分を動かすときにちょっと引っかかる感じはありますが気になる点はそのくらいです。もちろん、製品の状態にもよります。
* * *
ハリケーンランタンは雨風に強く、簡単に着火、消火ができて、使い方も簡単。長年使っていけて、色気たっぷりのランタンです。
フュアーハンドは初心者からベテランまで、1台は持っていると何かと重宝するのでおすすめです。ビンテージランタンのレイルロードランタンは、ハリケーンランタンの色気に虜になった方に、ぜひおすすめです!
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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