■使用シーンを考えた補強や素材使いがイイ!
甲側にMechanixとたくさん書かれたデザインは、メカニクスのグローブに共通するもの。そして見るからにふかふかなのがわかるかと思います。文字が書かれている部分は耐水性のあるソフトシェル素材なので、多少の雨ならまったく問題なし。
パッと見ただけでも、通気性重視か防寒性重視かがわかります。
そして中わたには、断熱性に優れた高機能素材である3Mシンサレートが使われています。“暖かく厚くない”素材は手袋にはピッタリ。
また内側は起毛フリースなので、手を入れた瞬間から暖かい! これ、寒い朝にはめっちゃ助かります。
手のひら側は合成皮革が使われています。しっかりグリップしてくれて柔らかい。手を握る時もゴワゴワした違和感なし。さすが作業用だけはあります。
DIYやキャンプで使っている「THE ORIGINAL COVERT」も合成皮革。使い込むとこうなります(笑)。でも機能には影響なし。耐久性もバッチリということですね。
そして合成皮革、実はタッチスクリーン対応だったりします。細かい操作は無理なので、あまり使うことはありませんが…。
さらに母指球(親指の付け根の膨らみ)部分は少し厚くなっています。母指球は、どんな自転車に乗る場合もハンドルに最も強く当たる箇所。さすが、よく考えられています。
また負担が大きい親指と人差し指の間はしっかり補強済みです。
■片方だけなくした!を防いでくれる
ちなみにメカニクスのグローブには、差込口が2種類あります。ひとつがFastFit(ファストフィット)というゴムで伸び縮みするタイプ。そしてもうひとつが、サーマル・プラスチック・ラバー(TPR)と面ファスナーでキュッとフィットさせられるタイプ。
ゴムで伸縮するタイプの方が着け外しはラクなんですが、フィット感重視なので今回もペリペリタイプを。しっかり閉められるので、風は一切入ってきません。
そしてありがたいのが、左右をつなげるクリップが付いていること。
つなげるのも外すのもラクラク。小さいパーツですが、これがあるとないでは大きく違ってきます。なぜなら、片方だけ失くすという泣きそうな状況が防げるから。
ちょっと外してスマホ操作なんてときにハンドルに引っ掛けられるのも便利。これ案外いいんですよね。
装着した瞬間に暖かさを感じるわけですが、自転車を漕ぎ出したらさらに違いを感じます。本当に指先が一切冷たさを感じないんです。もう最高。
自転車を降りたあとも手袋を着けていたいという人にとっては、雰囲気がゴツいので向かないかもしれませんが、自転車に乗る時だけなら間違いなくオススメです。ママチャリのギアチェンジもロードバイクのギアチェンジも問題なし。冬の自転車用としては間違いないグローブです。
そうそう、これは「THE ORIGINAL COVERT」でも感じていたんですが、メカニクスって製品タグがめっちゃ大きいんですよね。
いつも手と一緒に中に突っ込んでいるんですが、これ、どうするのが正解なんでしょうか…。
COLDWORK ORIGINAL
素材:フェイクレザー
サイズ:S、M、L、XL
カラー:ブラック、グレー
<取材・文/円道秀和(&GP)>
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