■「GL TABLE 800」のオプションはふたつ
天然シダー天板2枚とアルミフレームで構成される「GL TABLE 800」。今回は「BBQ UNIT」と焚き火料理がしやすくなる「BBQ オプション」もそろえてみました。
「GL TABLE 800」の重量は7.5kg。これにステンレス製で重量4.1kgの「BBQ UNIT」と1.4kgの「BBQ オプション」をまとめて持ち運ぶとなかなかの重量になるので、「GL TABLE 800」の天板はあらかじめ1枚にしておくのが吉。
「GL TABLE 800」は、フレームに通されたゴムの“天板抑え”の向きとフレームの設置位置によって、高さを31cmと37cmに変えられます。
「BBQ UNIT」は「GL TABLE 800」の天板を差し替えるだけでいいのですが、焚き火台を載せられるわけですから、ただ差し込むだけでは不安が募ります。
「BBQ UNIT」にはクリップみたいにフレームを挟み込めるツメが付いていて、これでしっかり固定できるんです。高さは変えられませんが、天板を持ち上げると脚もいっしょに上がるのは安心。
好みでシダー天板を載せればラックの完成です。「BBQ UNIT」に焚き火台を置くならもう一工程あります。
天板裏をひっくり返すと両側に蝶ねじが付いていて、天板中央と風防が抑えられていたんです。
蝶ねじをゆるめて天板中央を取り外したら、これを逆向きにして引っかけると、焚き火台を支える台になるというわけ。
蝶ねじの取り付け・取り外しがちょっとばかり面倒に思うかもしれませんが、引っかけるだけでいいのは◎。
それに焚き火台を載せる台はただの板ではなく、小さいけれども縁が立っているので、灰や炭が地面に落ちづらくなっています。これ大事です。
焚き火台を載せるくぼみ部分は結構大きく、1〜3人用の背が低くてちょっと小さな焚き火台なら大抵収まります。
ボックスに見えますが、風防は前後のみで両側はオープン。ガスバーナーを載せたときは、両側から操作できるのがいいですね。
■地面から距離があるので焚き火シートいらず
今や焚き火シートは焚き火のマストアイテムですが、モノによっては草を焦がすなど万全ではありません。
その点、「BBQ UNIT」を使えば、焚き火台と地面との距離を稼げて、おまけにステンレスが熱を遮断。地面にやさしく焚き火を楽しめます。
鎌倉天幕には「SOLOIST HOMURA」という名作焚き火台があり、これがフィットしますが、似たサイズの「TABI」も相性よし。「SOLOIST HOMURA」も「TABI」も風を防ぎながら脇から薪を投入できるのは便利です。
ただ、両側が低い焚き火台を置く場合は下段にシダー天板はないほうがいいかも。炭が落ちて焦がさないかヒヤヒヤしますから。
鎌倉天幕の薪ストーブ「FIRE PIT-40」のCユニットだけを載せてみました。ちょっと上に飛び出ますが、後述の「BBQユニット」での調理を考慮するとこれくらい高くてもいいかもしれません。
■五徳はやっぱりタフじゃなくちゃ
軽量コンパクトをうたう焚き火台は、どうしても五徳の耐荷重が控えめ。「BBQ UNIT」に直接取り付けられる「BBQ オプション」を使えば、どんな焚き火台でもダッチオーブン料理ができるんです。
「BBQ オプション」は五徳とスタンドのセットで、2段階に五徳の高さを変えられます。重い鍋を載せてもぐらつき知らず。
それもそのはず、スタンド部分の取り付けは天板を抑えていた蝶ねじを使うんですから。蝶ねじにはこんな意味もあったのか! と膝を打つアイデアです。
「BBQ UNIT」のステンレス天板は鍋をそのまま載せられるし、小物を吊り下げられるワイヤーレールも便利。なによりも焚き火台とテーブルが一体化するので、混雑したフリーサイトでも邪魔になりません。下段にシダー天板を取り付けて薪ラックがわりにしてもいいですね。
ついでに「BBQ オプション」も加えておけば、チェアにどっかり座ったまま焚き火料理に取り組める。
ステキな小物収納ラックでありつつ、オプションを装着することで満足度の高い焚き火テーブルになる「GL TABLE 800」。「GL TABLE 800」ユーザーは、この二刀流を見逃してはいけません。近々「GL TABLE 800」とのセット販売も予定していることもうれしいニュースです!
>> ニューテックジャパン
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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