■想像以上に大きいぞ!
なんと言ってもうれしいのが、広口ということ。
カタログスペックでΦ10.4cmの「ジップ」と比べて5cm以上も大きくなる口径は、数値以上に大きく感じます。それも当然で、径が約1.5倍ということは、面積は2倍以上ですからね。
ソロキャンプ時のメインクッカー、というか、これしか持っていかないスノーピーク「アルミパーソナルクッカーセット」の大きい方のフタがΦ15.5cm。ほぼ同じだなーと思いきや、それよりもひと回り大きく見えます。
アルミクッカーセットの大鍋は調理に使いやすいことは分かっているので、ジェットボイルの「クックポット」も使いやすいこと確定ですね。
そして「ジップ」のクッカーと比べて、大きく異なるのがハンドル。「ジップ」はクッカーに“コジー”というネオプレン製のカバーが付いていて、ハンドルも同素材で取り付けられているんですが、「クックポット」は長い折りたたみ式になっています。
コッヘル(クッカー)によくあるタイプです。ハンドルをグッと握って幅を狭めると動かせるというものです。この手のやつは、フタの押さえにもなるから、持ち運び時に助かるんですよね。
プラスチック製のフタには穴が空いています。湯切り、お湯注ぎ、どっちでも使えそう。
そして底にはフラックスリングが。これが早沸きのキモとなります。
そもそもジェットボイルのバーナーって出力自体はさほどでもないんですよね。手持ちの「ジップ」で1134kcal/hしかありません。これは、シングルバーナーのロングセラーであるSOTO「ST-310」やスノーピーク「ギガパワーストーブ 地」の2500kcal/hと比べると、半分以下です。
それでも早くお湯を沸かせるのは、フラックスリングが火を受ける面積を増やし、熱を余すことなくクッカーに伝えるから。これは、少ない燃料でお湯を沸かせるということでもあり、小型のOD缶でもいい=荷物を小さくできることにつながります。ちょっとでも荷物を小さく軽くするのは、山では重要。そういう意味でも、ジェットボイルはやはり登山向きのバーナーなんです。
でもいいんです。キャンプでも使いたいんです。だから広口の「クックポット」なんです。
バーナーには「ジップ」に付属の五徳を取り付けます。五徳を広げてちょうど「クックポット」の底の凹みにハマる感じ。
安定感も問題なしです。
そしてジェットボイルといえば、個人的にはパズルのような収納も特徴のひとつだと思っているのですが、そもそもクッカー以外はすべて「ジップ」。
今後は「クックポット」をメインで使おうと思っているわけで、パーツ類も「クックポット」に入れることになります。でも「ジップ」のクッカーより浅くなるので、入ってくれるといいなーと思っていたら…
余裕でした。というより、浅くなってもこれだけ隙間があるってことが、「クックポット」の大きさをよく表しています。
そしてクッカーがこれだけのサイズとなると、さて何を作ろうかとなるわけですが、やっぱり思い浮かぶのはインスタントラーメン。早く沸くし内側はコーティングが施されていてこびりつかないし(卵を落とせる!)、これラーメンクッカーとして最適なんじゃないの!? と思ったんですが、いやいやここでラーメンを作っても芸がない。
そこで、ジェットボイルの公式サイトで見つけた山形名物“ひっぱりうどん”を作ってみることに。