■設営がとにかく簡単!
「ブラックバードテント」は就寝人数が5〜7名で、ファミリーキャンプを想定しています。小さな子どもの世話をしながら設営するわけですから、大きなテントでも設営は素早くできるものがベスト。重量も大人ひとりで持ち上げられるほうがいいんです。
「ブラックバードテント」の重量は12kg。ファミリーキャンプ用ドームテントの平均(約10kg)よりやや重いのですが、大人ひとりでもクルマのラゲッジに出し入れできる重量です。
インナーテントを広げてメインポールを装着します。大きなメッシュ窓が付いていることがわかりますね。
2本のポールをクロスさせ、短いポールで補強しつつつ、出入り口に庇を作るユニークな構造です。スリーブはメッシュなので、フライをかぶせても空気が動きやすくなっています。
フライシートをかぶせて張り綱を調整して完成。フライシートは鳩目ではなくバックルで固定できるのも簡単です。
手前のキャノピーがぐーんと伸びて、ほぼタープ。それに両側の窓部分を張り綱で張り出せば、視線を隠しつつ風を取り込めます。
ファミリーキャンプでは大型前室をもつ2ルームテントが人気ですが、メッシュであっても囲まれると熱と湿気がこもるので夏キャンプは大変。テントに虫が入り込みにくいのはメリットですが、出入りの際に虫がくっついて入り込むのでアドバンテージは小さくなります。
軽く、開放感抜群のタープを組み合わせた「ブラックバードテント」なら、涼しく過ごせるんですね。
もっとも土砂降りのときはサイドから雨が降り込むので、雨の不安がある日は別途タープが必要。
だったら、キャノピー=日よけというよりも、目隠しと考えた方がいいのかも。直角に近づければテント内をのぞかれることもなく、リラックスできるんですから。
■四方から風が入って爽快!
大半のテントは、寝室にはベンチレーターがあっても窓付きはレア。「ブラックバードテント」は大型窓のおかげで四方から寝室に風が入ってきます。当然、日差しと雨対策も万全です。
フライシートの窓部分を写真のように張り綱で引っ張れば、雨の日でもフレッシュな空気を取り入れられます。肌寒い時期は全閉に、そして隣にキャンパーがいなければ大きく巻き上げるなど、状況に応じてアレンジOK。
大型窓で換気できるので、トップベンチレーターではなく天窓が装備されています。インナー側のファスナーを開けばメッシュになるので、雨の日だって明るい気分になれますよ。
ドアも窓も閉じた状態だと暗く、落ち着いた雰囲気ですが、前後ドアをメッシュにし、両サイドの窓を開くとこのとおり。ほどよく明るく、風通し抜群です。
生地に遮熱加工は施されていませんが、風がよく通るので真夏でも熱がたまりにくそう。
インナーテントの後室だって高さは十分。一般的なドームテントの後室は、面積はそこそこあっても高さが抑えられていて、親子の長靴を3〜4足並べるので精一杯。
ところが、「ブラックバードテント」はインナーテントにもキャノピーが備わっているおかげで、無理なく遊び道具を置ける実用的な後室となっています。
夏は扇風機、秋冬は電気毛布を利用するファミリーが増えています。ファスナーで開閉する電源コード引き込み口があると、スマート。
AC電源サイト利用時はもちろん、インナーテントに置いたポータブル電源からリビングのスマホを充電するなんてときにも便利です。
「ブラックバードテント」は前後を見分けやすく、風がなければ大人ひとりでもたてられるほど設営簡単。子どもの前でアタフタせずにすみます。
おまけに大きな窓と出入り口には目隠し効果の高いキャノピー付き。混雑したフリーサイトでもくつろげるのがいいんです。
デザインと構造にこだわるオンウェーが作り上げた初のテント。コスパのよさも好印象です!
>> オンウェー
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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