■5ステップで完了する設営の手順
【ステップ1】幕を繋ぐ
上の写真のように2枚の幕をボタンで連結してください。そして、写真のようにセットします。写真でいうと上部分が入口になり、した部分が背面となります。
【ステップ2】背面3ヶ所のペグダウン
中央から行い、位置をしっかりと固定する。ここで完成した時の場所が決定しますので、しっかり考えてペグを打ちましょう!
中央を決めたら、その両サイドをペグダウンしてください。最終的に八角形の形になるので、中央を挟んで両隣が作るラインが一直線にならないよう注意しましょう。幕の形状が真っ直ぐではないので一直線にしてしまうとおかしなことになります。
【ステップ3】ポールを差し込む
用意した約140cmのポールを、袋状になっている部分に差し込んで立ち上げます。この時は竹をカットして使用してますが、あらかじめポールを準備する場合は140cmくらいのものを用意しましょう。
それより短いポールであっても、居住空間は狭くなりますが張ることは可能です。逆に長いと、きれいに張れなくなりので注意が必要です。野営でポールの代わりに倒木などを使う場合は、あらかじめ140cmが自分の体のどの部分になるか、測っておくことをお勧めします。メジャーを持っていって測るのはスマートではありませんしね。
【ステップ4】入口部分をペグダウン
一番初めに背面の中央部分をペグダウンしましたが、その正反対にくる位置が入口となる部分なのでそこをペグダウンしてください。これで背面3ヶ所、入口1ヶ所をペグダウンすることになりますが、この状態まで来れば、1人でも自立させることが可能です。
写真では入口部分のボタンは留まっていないのですが、ボタンを留めた状態でペグダウンをしておき、後から開けた方が、よりきれいに張れます。
【ステップ5】完成形までのペグダウン
入口部分のペグダウンまで終わればもう、完成したようなものです。あとは残りのハトメ部分をペグダウンすればOKです。
入口部分のペグダウンの次はどこからでもいいのですが、入口部分のペグダウンの次にペグダウンした部分の対角線を行うとよりきれいに張れます。
対角線にペグダウンしていき、8本ペグダウンが完了したら完成です。あとは入口部分を片方開けるか、両方開けるかは自由です。個人的には全部開けるのが好きですが、これは好みですね。
■居住性について
ポーランド軍幕は軍幕の中でも広い方で、大人2名なら寝られます。この写真で使用しているグランドシートは、オレゴニアンキャンパーのLサイズで140×200cmなのですが、これを敷いてもまだまだ余裕があります。200×200cmのサイズのグランドシートでも少し地面が出るくらいの有効面積かと思います。
よく「コットは入りますか?」という質問を受けますが、私はヘリノックスのコットをロースタイルで入れることがありますが、ロースタイルならギリギリ入ります。真ん中のポールを二股にすれば余裕で入ります。ただ、高さが一番高いところでも140cmしかないのでローコットじゃないと難しいです。
※ ※ ※
さて、いかがでしたでしょうか? 軍幕初心者の方でも簡単に立てられ、最もポピュラーな軍幕がポーランド軍だと思うのですが、設営方法は今回説明したように立てれば本当に簡単に設営ができます。
軍幕キャンプしてみたいけど、設営方法がわからないという方はぜひこの記事を参考にして、挑戦してみてください!
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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