7700円はバーゲン価格!? ソニーの新作ヘッドホン「WH-CH520」がマルチすぎて助かりまくり!

■音質アップにアプリは必須

手にすると、とにかく軽い。ぶっちゃけ、チープに感じるぐらい。それはおそらく、素材からくる手触りが理由かもしれません。

「Jabra Move Style Edition」はヘッドバンドが金属製で(それでも150g!)、頭部に触れる部分にクッションとファブリックが付けられています。一方「WH-CH520」は、ベースがすべて樹脂で作られています(上部内側にはクッション付き)。開いてみた感覚でいくと耐久性に問題はなさそうですが、さすがに金属と樹脂では質感が違います。

締め付けに関しては、使い始めという点を差し引いても、さほど強くはないので、長時間装着にはいいですね。それに軽いから、負担にも感じない。

ちなみに「WH-CH520」、最長で約50時間の音楽再生が可能です。ここはイヤホンより大きなバッテリーを積めるヘッドホンならではの利点ですね。長時間駆動モデルはつい充電を忘れがちですが、3分充電で1.5時間使用可能というクイックチャージ機能も付いているので、いざという時も助かります。

もちろん端子はUSB Type-C。身の回りのあらゆるデジタルデバイスがType-Cになってしまったいま、ケーブルが共用できるのは重要です。

では、PC、iPad、スマホに接続していきましょう。

ヘッドホンをペアリング状態にすれば、PCとiPadはサクッと完了。

そしてスマホはソニーのアプリ「Headphones Connect」経由で行います。

アプリの指示に従っていけば、こちらもサクッと終了。さっそくマルチポイント接続できているかどうか確認してみます。

おーっ! ちゃんとスマホとPCに接続されています。これで、PCで動画視聴中に着信があり「あれ、通話になってるはずなのに何も聞こえないぞ」のようにワタワタすることもなくなるわけです。ありがたや。

▲全部ペアリングしてあり、このうちふたつと同時接続できる!

せっかくなので、音質も確認してみましょう…とその前に。

実はこの「WH-CH520」、ソニーの立体音響技術“360 Reality Audio”の対応モデルなんです。「Headphones Connect」アプリを使うと、使用者の耳の形やヘッドホンの特性に合わせて音を最適化してくれます。

▲個人最適化設定はアプリから。ガイダンス音声に合わせて、左右の耳を撮影したりして最適化していく

“360 Reality Audio”対応音源はAmazon Music Unlimitedなどにあるのですが、まださほど多くはなく、狙って探さなきゃならないのですが、ライブ音源などはかなりイイ感じです。

またアプリはイコライザ機能も搭載しています。8種類のプリセットが用意されていて、マニュアルでのセッティングも可能です。さらにソニー独自の“DSEE”という圧縮音源の高音域補完技術にも対応し、こちらはアプリでオンオフを切り替えられます。

正直、なにもいじらない状態だと少々物足りない音なんですが、DSEEをオンにしてイコライザをいじり、好みの音にしていけば、価格を考えると十分満足いく音になりました。とくにDSEEは、スカスカ感のあった高音域がクリアになるので必須です。

*  *  *

元々は自宅での使用環境に合わせて探したヘッドホンでしたが、あれもこれもと条件を出してみても見つかるものなんですね(ちなみに合致したのは2モデルのみ)。しかも7000円台という価格なのに音楽を聴くときにも十分使えるというのは、うれしい誤算。というかスペックを考えると、これ安くない?

ヘッドホンの締め付けが苦手という人でなければ、自宅でPCにも使う用途としてはワイヤレスヘッドホンおすすめですよ。

>> ソニー「WH-CH520」

<文/円道秀和(&GP)>

 

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