パタゴニアの「ブラックホール・ダッフル」があればキャリーケースは必要ないかもしれない

■見た目以上の収納力とあらゆるシーンに対応する3WAYバッグ

「フリース」の開発や「レイヤリングコンセプト」を発案するなど、実用性の高いイノベーションを起こしてきたパタゴニア。また、いち早く地球環境に配慮したモノ作りに取り組む姿勢が、世界中で高く評価されているアウトドア企業です。

▲H72×W45×D34cm、容量約70L、重さ1,440g

そんな同ブランドの名作“ブラックホール”シリーズは、「ブラックホールのように大量の荷物が『吸い込まれるように』入ってしまう」というコンセプトで開発されたバッグです。

▲サイドにはハンドルもついているので車からの出し入れも快適

手持ち・ショルダー・バックパックとシーンに合わせて多彩な持ち方ができる3WAY仕様。

たとえば、車から荷物を下ろすときは手持ちで、街中を移動するときは肩掛け、そして階段や坂道など体の負担が大きいときは背負って…のように、シーンに応じて使い分けができます。

▲大きく開く上部蓋。荷物の出し入れが快適。ゆとりのある詰め込み具合が個人的には好み

▲メッシュポケットのサイズはH25×W27cm(編集部調べ)

「ブラックホール・ダッフル 70L」は、“ブラックホール・ダッフル”の中で二番目に大きく、一週間の旅行やギアの多いアクティビティに対応。3泊4日分の洋服や荷物を入れてみたところ、当然ながら余裕で収納できました。

蓋側に大きなメッシュポケットが2つ装備されており、視認性に優れているので荷物迷子になりにくいのもうれしいポイント。

▲外側から見た状態。インナーポケットと一体になったフロントポケット

▲奥のファスナーを開けた状態。メインスペースにアクセス可能

▲メインスペース内側から見た状態

また、フロントポケットとインナーポケットが一体になっていることで、上部の蓋を開けなくてもメインスペースにアクセスできます。内側からも出し入れできるので、普段以上に快適な荷詰めができました。

▲バッグ上部とサイドに採用された耐久性に優れ悪天候に対応するリサイクル素材100%

素材は、軽量でコンパクトに収納可能ながら非常に丈夫なリサイクル・ポリエステル100%素材のリップストップ生地に、“TPU(サーモプラスチック・ポリウレタン)フィルム”をラミネートしたもの。高い耐摩耗性に加えて天候変化の急場しのぎにも対応してくれます。縫い目やジッパーの防水処理は施されていないので、長時間雨にさらされるのは避けた方がいいでしょう。

また、ユーザーから回収された“14オンス・900デニール・リサイクル・ポリエステル100% リップストップ”や、フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用するなど、パタゴニアらしい環境に配慮したモノ作りもポイントです。

なお、バッグの底面はパッド入り。中身を保護しつつ、背負ったときでも型くずれはしないでしょう。

■小さく折りたためるから、オフシーズンでもジャマにならない!

▲オフシーズンでも邪魔にならないパッカブル仕様

旅行バッグの悩みのひとつが、使わないときの収納場所。特にキャンプや3〜4泊以上の旅行となるとそれ相応のバッグサイズ。そのため、未使用時のデッドスペースもその分大きくなってしまいます。ですが、“ブラックホール・ダッフル”はパッカブルになるので、オフシーズンもコンパクトにして収納できます。

▲化繊シュラフと高さや幅はほとんど変わらず厚さは半分以下

パッカブル状態のときには化繊シュラフとほぼ同等サイズながら、広げたときには余裕で収納できる大きさに変形。

メインスペースは仕切りのないシンプルな設計なので、ごちゃつきやすいキャンプギアをまとめるのにも重宝します。

ただ、パッカブル状態にするには慣れも必要。ポイントはきちんとたたむこと。ちょっと苦手という人は、近くのパタゴニアストアで動作を確認させてもらう事もできるそうです。ここでは、たたみ方をざっくり解説します。

▲動作1:サイドを内側にたたんで、インナーポケットを外に出す

▲動作2:上部フタ→インナーポケットの順番に被せインナーポケットが一番上に来るようにする

▲動作3:ひっくり返し、底の部分を上にする

▲動作4:両サイドを内側に折りたたむ

▲動作5:両サイドを折りたたんでインナーポケットと同じサイズになるようにする

▲動作6:インナーポケットを裏返しながら本体を収納してパッカブル完了。ショルダーも一緒に収納

それでもやっぱり苦手という人でもご安心。素材の性質上かさばりにくいため、折りたたむだけでも十分な省スペースになります。

パッカブルにするメリットはたたんだ状態をキープできること。無理せず快適に保管しましょう。

取り外し可能なショルダーストラップも秀逸で、しっかりとした厚みがあります。しかも、取り付け方もワンタッチで簡単。

▲肩にくる上部はDカンにバックルを通すワンアクション仕様

▲バックルを斜めにして通すのがコツ

▲バックルを通した状態

▲反対側もワンタッチ

シンプルな作りですが、使用中に外れる事がなく安心して背負えました。

また、旅先のメインバッグとして合わせて使いたいのが「ウルトラライト・ブラック・ホール・トート・パック 27L」(1万3200円)です。

こちらも同じく“ブラックホール”シリーズのアイテム。パッカブルになりながらも、トート、ショルダー、バックパックと使い分けが可能。リサイクル・ナイロン100%素材を使用した軽量ながら丈夫な多用途型のトートバッグです。パッカブルになるので携帯するのにもってこいです。

普段使いもできるシンプルなデザインもポイント。使い慣れたバッグを使用する事で旅先のストレスを軽減できますよ。同ブランドで統一することでこだわりのある大人の男性を演出することも。

*  *  *

定番の「ブラックホール・ダッフル」は、以前から気になっていたボストンバッグ。キャンプに行くようになってから水に強くてタフで大きいボストンバッグが欲しくなったのがきっかけです。

そして、今回改めて色々なボストンバッグを探してみたところ、やっぱり一番ちょうどいいのが「ブラックホール・ダッフル」でした。特に決め手になったのはパッカブルになること。狭小住宅の限られた収納スペースなので、このスペックは非常に助かります。ちなみに、「ブラックホール・ダッフル」は、40L・55L・70L・100と全てのサイズがパッカブルになります。

旅行気分の高まる今、大きめの旅行カバンを探している人は、一度、パタゴニアの名作ダッフルを試してみてはいかがでしょうか?

>> patagonia

<取材・文/宇田川雄一

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

【関連記事】

◆底面のカバーがあるから“直置き”も気にしない!自立するトートバッグ「YoGoSAN」が気になる!
◆0℃以下を約18時間キープ。繰り返し使えてデザインもGOODな保冷剤がいろいろ使えそう!
◆厚さ5cmの断熱材で強力保冷&てこの原理で開けやすいクーラーボックスで夏キャンプを快適に過ごそう!

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする