ブレードはロック機能があり、不意の伸縮がなく安全。一般的なカッターなので紙やダンボールはもちろん、ウレタンのカットも得意とします。日常利用で役立つ刃物です。ブレードの露出部は約25mmと短く、ナイフに比べて威圧感も少なく、携帯しやすいのも特徴のひとつです。
サイドから眺めると鋼製のプレートをG10素材のハンドルでサンドしたような構造になっています。一般的なカッターナイフの軽くてチープな質感は微塵もありません。持った瞬間、「こいつは只者じゃない!」と、思わせてくれる重さと剛性感が魅力。
とはいえ、そこはカッターナイフ。ブレードは台形型のもの。あまり日本では馴染みがない形ですが、アメリカではポピュラーなようです。日本でもAmazonなどのネット通販で100枚2000円以下で購入が可能です。
ブレードを交換する時は、赤丸で囲った部分を押しながらブレードを引き抜きます。前後を入れ替えて使うことが可能です。最初は戸惑いましたが、構造を理解すると簡単。ブレードには二カ所に凹みがあり、そこに黒いマウントのボッチがハマっているだけです。
グリップのG10素材は、ナイフのグリップカバーとしてよく使われています。表面がエンボス加工されており、滑りにくく手触りが良好。分解清掃もしやすく、衛生的に保でます。
ボディ先端付近にかぎ状の凹みがあり、そこではブレードが露出しているので、パラコードや紐などをその凹みに引っ掛けて切ることができます。ブレードを出す必要がないので、安全で便利ですね。
マルチな活躍が期待できるテール部のマイナスドライバー。ドライバーとしてはもちろん、スクレイパーや栓抜き、バールなどさまざまな用途に活用できます。全長は短いですが剛性があり、しっかりと使える頼もしいツールです。
一般的なカッターナイフに比べて刃先が短く、携帯性に優れる。ブレードの交換が少々面倒ですが、慣れれば全く問題ないレベル。それよりも、この薄くコンパクトなボディが気に入りました。何よりこのミリタリーとインダストリーを掛け合わせたような雰囲気が実にカッコいい!
工具として考えると目立つオレンジやイエローなどの警告色が良いと思いますが、日常使いでは、こちらのカラーリングのほうが好み。今回紹介したODグリーンの他にタクティカルグレーもあります。少し重量感のあるボディがポケットの中で存在感を放ち、ユーザーに頼もしい相棒がいることを知らせてくれます。
<取材・文/GOL>
GOL|歯科技工士、ECディレクター、webライターまで幅広く活動しております。指先に伝わるハンドツールの質感や重さ、音などアナログな部分に惹かれて今に至ります。一番好きなのは懐中電灯。
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