■“MADE IN USA”にこだわったSHIPS別注モデル
1974年、Dan Madden氏によりコロラド州ボルダーにて創業した「MADDEN(メデン)」。タイムレスで飽きのこないシンプルなデザインと、耐久性を追求して作られたバッグはコアなアウトドアファンから支持されています。
2000年代に、ブランド存続の危機に陥るも、近年再始動。懐かしくも新しいレトロなデザインと軽量で気軽に使える使い勝手の良さから、日本での注目も徐々に高まっています。
SHIPS別注モデルのベースになったのは、MADDENの創業当時から定番の「Marksman」。80〜90年代に北米のアウトドアフリークから大学生、ショップバイヤー等から大人気を博した伝説的なバックパックです。
そして現在、インラインで発売されている「Marksman」は、タウンユースでカバーできる20Lの大容量へ変更しつつ、PCケースを配置した、現代的なライフスタイルへとアップデートされたモデルです。
今回の別注ポイントは、こだわり抜いた“MADE IN USA”モデルということ。現在のMADDENのインライン商品は、アジア生産がメインですが、こちらはファブリックもすべてアメリカ製! また、MADDENのバッグに星条旗のピスネームが入っているのも非常に希少なポイントです。
インラインとは違ったタフな作りと当時の空気感が追求されているのもファンにはたまらない魅力でしょう。
実際の使い勝手はというと、自由度の高いシンプルなメインスペースにはパッド付きのPCポケットを搭載。iPad proの11インチがちょうど入るサイズ感です。前面にはメッシュポケットが配置されているので、アクセサリー類の仕分けがしやすくなっています。
また、メインスペースはマチ幅があるため洋服を入れておくのにもうってつけ。また、16インチまでのノートパソコンならすっぽり入ります。ちょっと小さめのデイパックくらいの感覚でしたが、見た目以上の収納力があります。
メインスペース上部はコードで絞る巾着タイプ。ガバッと大きく開くため荷物の出し入れがしやすくなっています。また、巾着タイプ特有のフォルムは休日のカジュアルスタイルとも相性◎。
トップのポケットは、スマホや小物を入れてくのにもってこい。蓋の役割も担ってくれるため、急な雨でもメインスペースに浸水しにくくなっています。
フロントポケットの脇には"MADE IN U.S.A"を表す星条旗のピスネームを配置。
また、90年代を彷彿とさせるクラシックリップと無地ナイロンの組み合わせで、軽量且つ立体的なデザインへ昇華されています。全体的に柔らかめの生地になっているので、たたんでスーツケースにしまって、旅行先のバッグとして使ってみても良いでしょう。
■アーカイブから生まれたインラインにはないJOURNAL STANDARD別注モデル
JOURNAL STANDARDが別注したのは、暑くなるこれからの時期に重宝するショルダーバッグ型。レトロな配色は"白T"などの夏の定番アイテムとも相性抜群です。また、オックスフォードシャツと合わせれば上品さの中にスポーティな軽快さを取り入れられますよ。
JOURNAL STANDARDの別注ポイントは、1997年に展開していた「Escape Waist Pack」というモデルをベースに、形や使い勝手を現代風にリファインしたアイテム。これひとつあれば休日も手ぶらで過ごせるデザインと背負い心地に仕上がっています。
また、通常のショルダーバッグに比べて比較的大きめなサイズもポイント。ミニショルダー以上バックパック以下ぐらいのサイズ感で、手軽に荷物を持ち運びたい人にうってつけです。
そして、メッセンジャーバッグのようにメインのストラップと脇の下でサブストラップを付けられるので、一般的なウエストバッグの斜め掛けより高いフィット感を得られます。そのため、自転車用のボディバッグとしても重宝します。
メインスペースは、内ポケットのないシンプルな設計。13インチのPCがしっかり入るサイズ感もポイント。
そのほかに、A5のノート、A4のクリアファイル、ポーチなどを収納してもゆとりがあります。ショルダーバッグながらもしっかりとした収納力も特徴のひとつ。
メインスペースの体側には、スマホなどの収納できる小ポケットを搭載。普段は体側に隠れているためセキュリティ性も高く、貴重品を安心して持ち運べます。
また、サイド片側には280mlの小さいペットボトルが入るメッシュポケットを装備。フロントのカバーは、暑くなって脱いだ羽織りモノを引っ掛けておくのにもってこいです。
背負ったときに右側に位置するストラップは、肩口の負担を軽減してくれるパッド入りのストラップ。蒸れにくいメッシュ素材になっているので、暑い季節でも取り入れやすくなっています。
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限定品、コラボ、別注という言葉には、ついつい購買意欲をそそられてしまいます。今回の2つのバッグも「今を逃したら今後手に入らないかもしれない」というスペシャル感があります。
また、アウトドアファッションの中で、レトロブームが到来しているのも大きなポイント。レトロでありながらも新鮮さを感じる“ニューレトロ”デザインなバッグを取り入れて、これからの時期のファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか?
>> SHIPS
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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