■予想外に大きいサイズ
アイリスオーヤマの「電気圧力鍋」には容量が2.2Lから6Lまでいくつかのモデルがラインナップしていますが、今回購入したのは4Lモデル。
これが想像以上に大きかった。サイズは幅32cm、奥行き33.4cm、高さ23.2cm。5.5合炊きの炊飯器より幅があり、キッチンに置くと存在感はかなりのもの。でも(きっと)、大は小を兼ねる! そして煮物はたくさん作ったほうがおいしい! だから後悔はしてませんが、電気圧力鍋購入の際は置き場所のチェックをお忘れなく。
ちなみに炊飯なら6合まで可能。そりゃあ大きいよね。
■「電気圧力鍋」は圧力調理だけじゃない
ダイヤル回して決定ボタンを押すだけと、操作はシンプル。メニューの階層はけっこう深いのですが、説明書がなくても問題なしです。
90種類もある自動メニューも、付属のレシピブックを見ればOK。アイリスオーヤマは専用のレシピサイト(4L版はこちら)もあるので、スマホで確認もできます。
レシピには番号が振られていて、<自動メニュー>→<レシピ番号で選ぶ>で番号を選べばいいようになっています。
そしてこの「電気圧力鍋」、圧力調理以外にもいろいろできるようです。
<手動メニュー>を選ぶと、「圧力調理」以外に「温度調理」「なべモード」「無水調理」「蒸し調理」「低温・発酵調理」とあります。実は結構、器用なヤツだったんですね。
メニューが思い浮かばないから電気圧力鍋を購入した身としては、低温調理や発酵調理なんてさらに思い浮かばないわけですが、これは今後の課題とします。せっかく付いてる機能なら、使いたいし。
ちなみに「なべモード」は、その名のとおり電気グリル鍋として使えるモードです。
そのためのガラス蓋も付属します。もちろん、鍋料理以外にも、圧力をかける必要がなく一定の温度を保つ「温度調理」の時にも使えます。
おそらく料理経験値の高い人は機能を余すことなく使いこなすんだろうなぁ、なんて思いつつ、手札が乏しい人間としては、まずは自動メニューのお世話になることとします。
■「豚の角煮」を作ってみた
レシピブックを見ていて、まず作ろうと思ったのが「豚の角煮」。せっかくいろいろな作ったことのないメニューが載っているのに角煮かい!という自分ツッコミをしつつも、食べたいんだから仕方ない。あと食材が豚バラブロックとネギと生姜だけというシンプルさもやる気になった理由。それにレシピ番号が栄えある1番だし。
食材を切り、鍋にぶち込み、調味料を入れ、アルミホイルで落とし蓋をしたら、あとは自動メニューでレシピ番号1番を選び、本体の蓋をします。
すると液晶画面に「弁を密封に合わせてください」との指示が。
蓋の上にある弁の横には、密封、排気と書かれています。なので、密封側に回します。そして決定ボタンを押せば終了。
画面には残り時間と現在の状態(加圧中か減圧中か)が表示されました。あとはただひたすら待つだけ。
豚の角煮は約1時間、炊飯器も普通モードで炊けば1時間近くかかるので、電気圧力鍋で調理開始してから米を研いでセットすると、1時間後には両方完成するというわけです。
そして、その間に仕事ができる。こりゃいい。
そして完成したのがこれです。
箸がすっと刺さるやわらかさになってました。そして旨い!
ちなみに調理終了後は自動で保温モードに切り替わります。もう少し煮込みたい、煮詰めたいという時は「なべモード」にしてもいいそう(レシピブックに書いてました)。
■お手入れはちょっと大変
そして多くの人が気になる使用後のお手入れですが、こちらは予想どおりというか、少々めんどくさい。
内なべは当然として、蒸気水受け(本体裏側にあります)ぐらいなら手間でもないんですが、問題は圧力調理のキモとなる蓋部分。
パッキン、重り、調圧弁、調圧弁キャップ、圧力表示ピンを外して洗わなければなりません。でも慣れれば大したことないのかな…。作る時にラクした分、片付けは頑張れってことなんですよね、きっと。
■使って感じた「電気圧力鍋」のメリットとは
圧力調理だけでなく、低温調理や無水調理、蒸し料理もできる。しかも、予約調理もできるので、例えば前日の夜にミネストローネ(レシピ番号31)やポークビーンズ(レシピ番号21)を仕込んでおけば、朝食にできたてが並ぶわけです。
さらに電気なべとしても使える(大きいので動かすのは大変ですが…)など、商品名の「電気圧力鍋」から想像していた用途以上に使いみちがたくさんあるのはメリットではないでしょうか。
でもそれ以上に、仕事に集中していてる間に煮物や煮込み料理が完成するというのが、在宅勤務者としてはとにかく大きいと痛感しました。調理終了後は自動で保温モードになるので、途中で仕事を中断しなくていいのは本当に助かります。
ゆくゆくは手動メニューでレシピブックにない料理も作れるようになるのが目標です。いつになるかわかりませんが…。
<取材・文/円道秀和(&GP)>
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