■Aフレームの張り方
早速、Aフレームの張り方を順番に紹介していきます。
【ステップ1】ガイロープでタープを吊るす
上の写真のように、正方形のタープをふたつに折り、左右をプルージック・ノットで固定し、吊るしてください。ロープを張る高さですが、140~150cmくらいの高さに張るのがいいと思います。
タープをガイロープに吊るす時に大事なことは、雨の日は必ずロープの下にタープが来るように吊るすことです。そうしないと、ロープから雨が滴ってきて、タープの下を濡らしてしまいます。
【ステップ2】屋根付きオープンタープに仕上げる
吊るしたタープの片方の下2ヶ所(写真では奥の隅)をペグダウンし、手前側の隅2つをポールで跳ね上げる。この時、左右のポールの高さを変えると低い方に雨が落ちるのでおすすめです。
この張り方は、日中、タープ下で色んなことが行える広さを確保することができます。
雨が強いようであれば跳ね上げた片方をもっと低く張って、雨をしのぐのもいいかもしれません。
ソロ、もしくはデュオなら、十分に日中活動できる広さを確保できるのがお勧めポイントです。雨の日のキャンプは濡れない空間をいかに広く作れるか! なので、日中はこの張り方が私は好きです。
【ステップ3】 就寝時パート1/Aフレームオープン型
先ほどの跳ね上げ型のポールをとって、正方形の頂点を上の写真のようにすべてペグダウンすると、横から見てアルファベットの「A」のような形をしているのが分かると思います。
これでAフレーム型の完成です。
マットを2枚敷いてもかなり広く、荷物を置くスペースも十分に取れます。ただ、開いている部分があるので、横からの雨がひどい場合はしのげません。
雨が強くても上からだけなら問題ないのですが、風速が5m以上ある場合は横から雨が入ってくる可能性が高いです。
【ステップ4】就寝時パート2/フルクローズ型
雨風が強い場合や、寒い時期にクローズする方法を紹介します。
ガイロープには吊るしたままで、正方形の下の頂点を2つ合わせてペグダウンします。
アクアクエストもDDタープもタープの外側にループが5個付いているのですが、端から2番目部分を、右端の角部分と一直線上になるようにペグダウンします。
これを奥側も行い、さらに右側(写真手前を左側として)も同様にペグダウンします。
上の写真のように左右クローズにすれば完成です。
この状態であればよほどの雨、風でない限り、無事に一夜を過ごすことができます。
クローズにした分、中は若干狭くなりますが、頑張れば2人寝れるくらいでしょうか。ただし荷物を置くことを考えると、大人1名が最適かもしれません。
撮影時、結構風が強かったので風で圧迫され狭く見えてますが、風がなければもう少し広くスペースは取れますし、高さを少し下げれば床面積はもう少し広く取れます。
ソロで寝るだけなら十分なスペースは確保できますね。このようにフルクローズ型にすることで、暖も取れますし、雨の浸入を防ぐことができます。ただし、完全にクローズしている訳ではないので、多少入ってくる可能性があります。ですから、雨の強い日であれば寝袋カバーをして寝ることをお勧めします。
※ ※ ※
いかがでしたでしょうか? Aフレーム型は、過ごし方や天候によって色んな形に変更が可能なのです。
自然の中でキャンプをしていると、急な天候変化が多かったり、天気予報と違って、風が強かったり、雨が思ったより降ったりすることもあると思います。そんな時に役立つタープの張り方ですので、一度お試しください!
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
【関連記事】
◆見た目にかっこよく張り方自由自在!ヘキサタープのメリットとシェルターとしての張り方
◆車中泊やキャンプで活躍してくれるカーサイドテント7選【プロが選んだ本当に良いカー用品ベストバイ】
◆ソロキャンプでも快適な屋根を手に入れよう! 一人で簡単にタープを張る方法
- 1
- 2