昨今、世界中のライダーに熱い支持を集めているのがオンロードもオフロードも問わず長距離を走れるアドベンチャーマシン。特に最近は750cc前後のミドルクラスにカテゴライズされるモデルが人気です。
1000ccオーバーのマシンに比べて取り回しが軽く、未舗装路などでも扱いやすいのがその理由。国土が広くなく、狭い林道なども多い日本国内を旅するなら、最適なクラスといえます。そんなクラスに投入された注目のニューモデル、ホンダ「XL750トランザルプ」に乗る機会があったので、インプレッションをお届けします。
■オフロードの走破性も高いミドルクラスアドベンチャー
長くバイクに乗っている人なら「トランザルプ」という車名に懐かしさを覚えるかもしれません。この車名は、元々1987年にデビューした、当時は“デュアルパーパス”と呼ばれたカテゴリーのマシンに与えられたものでした。
その頃は、パリ・ダカールラリーの人気が高かったので、そのステージを走るマシンを思わせるカウルのついたオフロードテイストのマシンに憧れた人も少なくないでしょう。
当時のマシンはV型の2気筒エンジンを搭載していましたが、新型の「XL750トランザルプ」は新設計の並列2気筒エンジンを採用。カラーリングこそ、初代モデルを思わせるトリコロールとされていますが、大型ウインドスクリーンのデザインはスマートで、今ドキのアドベンチャーマシンらしいスタイルに仕上がっています。
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