クルマ好き…というより運転好きの人なら、一度は自動車メーカーのテストドライバーというお仕事に憧れたことがあるのではないでしょうか?
市販前の開発車両を次々とドライブし、時にタイヤを滑らせ、時に高速周回をこなし、開発エンジニアの人たちに的確なコメントを発する…。うーん、カッコいい!
もちろん、華やかな作業ばかりではなく、凹凸路を延々と何時間も同じスピードで走り続けるといった、地味で腰に悪そうな苦行も多いと聞きますが、何ともあれ、クルマの開発には欠くことのできない仕事…。
当たり前のようにそう思っていたのですが、なんと! 現在のスバルには、テストドライバーがいない!! のだといいます。
実はスバル「360」の昔から、開発者自らが(かつては存在したテストドライバーらと)走り込み、考え、解決策を物理に落とし込みながらクルマを向上させていく…、それがスバルの伝統だったのだとか。エンジニアが一貫してクルマに携わるので、細かいニュアンスまで開発に織り込める、というわけです。なるほど。
ちなみに、1989年に初代「レガシィ」が“10万km世界速度記録”を達成した時も、ドライバーはエンジニアメンバーだったといいます。その時の素晴らしい言葉が残っています。「機械はすべて正常に作動した。しかし、記録は人間が作ったものである」
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■クルマの運転は楽しいということを知って欲しい!
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