防虫!遮光!ワークマン「エアロガードジャケット」は夏の野良作業に最適な“着る蚊帳”です

理由のひとつは、虫対策。春先はまだ虫たちの活動も穏やかですが、気温が上がってくると否応なしに虫たちとの共生が始まります。元来、それほど虫に抵抗がないので、周囲を飛んでいても「うざいなぁ」くらいしか感じてませんでしたが、流石に目や鼻に入ってこようとするとイラッとしてしまいました。

▲フードを被れば腰から上の防虫と遮光対策は万全

そしてふたつ目は、日焼け対策です。早朝であれば上着を着てしのげた陽の光も、作業を続けていると暑くなり、脱いでしまうと肌を焼かれて疲れてしまいます。午前9時からのリモートワークが疎かになってしまうこともありました。

▲生地の大部分を占めるメッシュ地。手のひらが透けて見える

これではイカン!と思い、麓の街のワークマンプラスに立ち寄った時に見つけたのが、このジャケットです。初見は「スケスケやん! なにこれ?」といった奇異なものを見つけたような気分でした。

が、しかし! 羽織ってみて分かったこの製品のコンセプト。これは“着る蚊帳(かや)”なんだ! ということに。ここまで思い切った仕様のウエアを作るのがワークマンなんだな、と改めて感心してしまいました。

▲半袖よりは暑いけれど、陽に直接肌をさらさないとかなり楽

近くで見ると透け感はかなり目立ちますが、遠目で見れば薄手のマウンテンパーカーにしか見えません。遮光性は十分だし、蒸れることもありません。肌を陽にさらすよりかなり楽に農作業ができます。ワークマンのアンバサダーを務めるワークマン女子の方は、防虫性を強調してましたが、私としては日除けと通気性の点を高く評価したいですね。

品名の“エアロガード”とは、生地を防虫成分のある薬剤に浸して衣類自体に防虫性を持たせたものです。薬剤を使用していますが、まったくニオイはありません。肌に触れた感じも違和感なく、むしろサラサラしていて着心地は良好です。

▲充実したポケット

収納ポケットは両胸に各1カ所、腰回りに4カ所、左の腰ポケットには内袋もあります。さらに背面の脇腹の辺りにはペットボトルが入る筒状のポケットがふたつ付いています。

不思議なのはこのポケット類には、ファスナー、ベルクロ(面テープ)、ボタンとさまざまな閉じ方が採用されていること。多分、コストの関係ではないかと思いますが、これも特に不便は感じません。

ただ、こんなにたくさんポケットがあっても、生地がフニャっとしたものなので、ものをたくさん入れると型崩れしてしまいます。軽めのものを少量収納することに留めるのがベターかと思います。

▲フードをかぶる時は、視界を確保するためにキャップもかぶると便利

カラーは6色あり、我が家ではブラックとゴールドカーキを購入。色で光の吸収具合も異なるようで、ブラックはやはり着ていると暑く感じるようです。

▲前身頃のファスナーはフードまで完全に閉めることができるが…

すべて閉めるとかなり怪しい。そして前が見えない。顔だけではなく、指先も覆う返しが袖口にあります。ジャストサイズかワンサイズ大きいものであれば、完全防虫被包衣になります。実際にこれで作業するのはちと難しいですが、あまりに羽虫が飛び回る環境下であれば、その場しのぎには使えそうです。登山用のバグハットのような見え方は期待できません。

▲これからの暑い季節を考えるとカラーは明るめのものが良さそう

猟師でありヨガ講師の方が開発アンバサダーとして参加したというこの商品。確かに山仕事にも良さそうです。大きめの腰ポケットはひょっとしてショットシェルを入れるためだろうか? などと想像してしまいます。

キャンプ、ハイク、草刈りから畑仕事、夏場のちょっとそこまでのお買い物などにも便利に使えます。防虫、UV対策に“着る蚊帳”「エアロガード ステルスジャケット」は夏野菜の収穫期にも活躍してくれそうです。

>> ワークマン

<取材・文/GOL

GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。

 

 

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