■杉の中華蒸籠がかわいい
「蒸しぇら」があれば、大げさな蒸し器は不要。2段の蒸籠なのでコンパクトサイズなのに、たっぷりの食材を蒸せるし、かわいいルックスだからそのままテーブルに置いてサマになるんです。
「蒸しぇら」の中華蒸籠は、φ13cmとφ15cmの2種類あります。
φ13cmの方には、大きめのシュウマイ4個がぴったり。わずか2cmの差ですが、φ15cmの方なら、大きめの豚まんを蒸すのに便利です。2〜3人分の蒸しご飯を作るのにもよさそう。
CAMP OOPARTSの「480シェラカップ」(φ119mm)にぴったりフィットするのが、付属のシェラカッププレートです。
調理器具を扱う専門店では、中華蒸籠用の“受け台”とか“蒸し板”っていうものが販売されていますが、「蒸しぇら」のシェラカッププレートは中華蒸籠がぴったり収まりズレることはありません。もちろんシェラカップからもズレ落ちない。これ、大切。
「480シェラカップ」がベストですが、同サイズのシェラカップやロッキーカップに載せて使うこともできますよ。
中華蒸籠は杉生まれ。天然素材なので、ささくれや欠けがある場合もあるそうですが、雰囲気よし。香りもよし。
使用後、風通しのよい日影でよく乾燥させれば、カビることなく長く使えます。消毒がてらに直射日光を使うのは避けた方がいいそうです。
■シェラカップでガチ中華も蒸籠弁当も
中華蒸籠はシュウマイや肉まんを蒸すだけのモノではありません。
肉や魚、野菜を蒸し上げるのはもちろん、冷えたおにぎりやパンの温め直し、冷凍食品を温めるなんてことにも使えるんです。
「蒸しぇら」の使い方は、一般的な蒸籠と同じ。
シェラカップの湯が沸いてから中華蒸籠を載せるだけです。
湯を沸かすまでに中華蒸籠を準備します。
準備といっても、フタと本体に水を掛けてから水を切り、食材を入れるだけ。
「蒸しぇら」は無塗装の杉製で、そのまま使うと食品からにじみ出る水分や油、においがしみこみやすいため。そして、加熱によって焦げるのを防ぐためにも、あらかじめ水を掛けておくんですね。
中華蒸籠にちぎったレタスやキャベツを敷くか、濡れ布巾、クッキングペーパーなどを敷いてから食材を詰めます。
なんとなく上段のほうが温度が低いように思えますが、蒸籠は上下どちらも同じ温度で蒸されます。蒸し時間を長くしたい食材を下段に、ごはんの温め直しなど短時間で済むものは上段にするといいようです。
中華街では、もうもうと蒸気が出ている蒸籠を見ますが、「蒸しぇら」の火加減は弱火。少々頼りなく感じますが、風のない日はフタからうっすら蒸気が出ていることを確認できました。
なお、空だきすると、シェラカップも「蒸しぇら」もダメージを受けます。「蒸しぇら」が焦げると、次の調理でも焦げやすくなるので、弱火厳守+空だき厳禁。
条件によりますが、300ccほどの水を沸騰させた場合、弱火で10分ほど蒸したら湯が残っているか確認するといいようです。
フタを開けると、フワッと湯気が立ちます。
生卵はちゃんとゆで卵になっていたし、底に敷いていたレタスもモリモリ食べられて野菜不足解消に一役買いそう。
それに中華ダレを添えるだけでガチ中華っぽく演出できます。野菜などは茹でるよりも短時間だし、水っぽくならないのもいいんです。
中華蒸籠は冷凍モノやごはん、パンの温め直しなど、レンジ替わりとしても活躍します。
「蒸しぇら」がなくても、食材入りの器にアルミホイルでフタをして沸騰した鍋に入れれば、なんちゃって蒸し器になるけれど、食材を入れた器が鍋底に当たるので、熱が上がりすぎて焦げの危険あり。
シェラカップでちゃちゃっと準備が整う「蒸しぇら」は、蒸し料理のハードルをぐんと下げ、省エネにも役立つ野外料理の革命アイテムです。
>> CAMP OOPARTS
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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