新世代有機ELパネル搭載。 パナソニック・ビエラ「MZ2500シリーズ」の高輝度化がスゴすぎ!

■画面の明るさは液晶テレビ以上では…

早速、自宅に届いた「55MZ2500」を設置。55V型という画面サイズは、2023年の現時点ではスタンダードとも呼べる画面サイズ。ライバルのminiLED液晶テレビのハイエンドは65V型以上の製品も多く、55V型を選べることは大きさより画質重視派には嬉しいところ。

▲自宅の書斎にビエラ「55MZ2500」を設置

▲設置性も注目。スタンドはスイーベル(首ふり)かつ、テレビ台に吸着する転倒防止対応

設置したら、まずはポテンシャルを確かめてみようと、明るさ最大の設定+部屋の明るさ連動も切って地デジ放送から視聴を始めてみたのですが…、ひと目見た瞬間から「ええ!これが有機テレビ!?」と思ってしまったほどの高輝度っぷり。僕は以前から有機ELテレビだったのですが…ビエラ「55MZ2500」の画面は別モノ過ぎます。

▲自分のYouTube「オリチャンネル」の映像。iPhoneで屋外収録した映像も明るくてメリハリがスゴい

地デジ放送でも、テロップなど画面内の明所は眩しいほど明るく、人の髪など暗い色は有機ELらしい黒色の沈み。地デジやネット動画を見ても、コントラストの大きさから来る画面の立体感がスゴすぎ、キレイすぎです。

▲『The Spears & Munsil UHD HDR Benchmark』の1シーン。黒の沈みと鮮やかさが優秀

▲照度計で白の面積10%の画面輝度を測定すると3,991luxを記録。ちなみに一般的な液晶テレビは1,000luxに届かない機種も多い

そして、ビエラ「55MZ2500」は内蔵スピーカーがものすごく高音質なんですよね。音声実用最大出力160Wの“360立体音響サウンドシステム+”を搭載しているのですが…、立体音響以前に、地デジ放送のニュースを見ているだけで、Hi-Fiオーディオかよってレベルで人の声のニュアンスも臨場感も出てきます。

▲画面の下にあるラインアレイスピーカーの他に、背面上部にはイネーブルドスピーカー、横にはワイドスピーカー、背面にはウーファーとパッシブラジエーターも搭載

▲リモコンの内蔵マイクを利用した補正機能“Space Tune”。これは音質アップの観点でも効果大

次はアプリ対応などネット機能もチェックしていきます。

システムソフトは独自方式でネット配信対応は合計20サービス。うち8サービスはダイレクトボタンも搭載しています。個人的にはYouTube、Netflix、PrimeVideo他の主要サービス以外で対応が漏れがちなAppleTV+対応がありがたい。YouTubeも約6秒で起動してレスポンスも高速です。

▲付属リモコン。8サービスのダイレクトボタンを搭載

▲アプリを呼び出す「ホーム」の画面は画面を専有しないポップアップ式

そして、使っていて気づいたユニークな機能が“番組表”の中にありました。地デジ放送の番組表を見ていたら、見慣れない再生マークのようなアイコンが…。

▲番組表のいくつかの番組についている再生マーク。この意味は…?

アイコン付きの番組を選び、“緑”ボタンを押すと「TVerなどで見逃し配信をしているよ」マークなんです。ちなみに、Hulu、TELASAおよび外付けHDDで録画した番組も検索してくれます。

▲番組情報から“緑”ボタンを押すと過去のネット動画を見られると案内してくれる

▲見逃し配信をしている「TVer」などネット配信へのリンクが出てくる

▲リンクを押すと「TVer」アプリが起動して、すぐに過去の放送回を視聴できた

つまり、番組表で最新の番組を見つけたら、過去の放送回も見られるってこと。これってテレビの録画機能を補完する凄い機能なのでは…?

「マイクロレンズアレイ」搭載パネルによる高輝度化で注目を集めるビエラ「55MZ2500」。有機ELの常識を覆す明るい高画質だけでなく、音質の良さ、ネット配信の使い勝手まで、テレビとしての完成度が優秀。パナソニックのビエラ「55MZ2500」は、今年の最優秀4Kテレビ候補の一台と呼んでいいモデルですね。

>> パナソニック「マイクロレンズ4K有機ELビエラ MZ2500シリーズ」

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube

 

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