■GLIDiC「mameBuds(TW-4000P)」
ソフトバンクC&Sが手掛けるGLIDiC(グライディック)ブランドの完全ワイヤレス最新モデルが「mameBuds」。“ながら聴きイヤホン”として登場した超コンパクトサイズで、今どきの“寝ホン”を志向したモデルでもあります。
やはり語るべきは、イヤーピースのないオープン型構造。そして装着した耳からはみ出しのない本体サイズの小ささ。装着したまま寝転がっても耳が痛くならないので、布団に入って動画やゲームを見る用途で欲しい人には有力候補です。
サウンドはメリハリを効かせたドンシャリで、特に高域がシャープに伸びる予想外のライブ志向。ノリ良く音楽を聞くには良いけど“寝ホン”には…と思いきや、ドンシャリの音って小音量(スマホの音量で最低の1程度)で聞いた時に、歌声や動画の人の声を聞き取りやすい!! それでも高域強めではありますが、用途特化のチューニングと考えると十分アリなのでは。
▼ここが○
・耳からのはみ出しが小さい
・オープン型で耳への違和感も小さい
・小音量でも聞き取りやすい
▼ここが×
・かなりドンシャリに寄ったサウンド
・価格を考えると機能面は物足りない
GLIDiC「mameBuds」
対応コーデック:SBC、AAC
アクティブノイズキャンセル:-
外音取り込み:オープン型
最大再生時間(イヤホン単体):6.5時間
最大再生時間(ケース込み):13時間
マルチポイント接続:ー
3Dオーディオ:ー
低遅延モード:◯
防水:IPX4
ワイヤレス充電:ー
実勢価格:9980円
■SOUNDPEATS「Air 4」
コスパ重視のイヤホンとして、ネット通販で人気ブランドとなったSOUNDPEATS(サウンドピーツ)。「Air 4」は軽い着け心地のオープン型イヤホンのシリーズ最新作。実勢価格8980円で、Qualcomm社の最先端チップ「QCC3071」を採用しSnapdragon Sound対応、さらに最新のaptX adaptive、aptX Losslessまでカバーしたコスパ志向のハイスペック機でもあります。
1万円以下の機種ではありますが、機能面はフル装備。aptX adaptive、aptX Lossless対応に、なんとオープン型でアダプティブノイキャンの機能にも対応。実際にテストしてみると、エアコンなどを騒音を低減する効果を確認できました。他にもマルチポイント接続にも対応しています。
音質面で不利なオープン型ながら、耳の周りにクリアさとパワフルさを兼ね備えたサウンドを展開。J-POPの歌声もハッキリと立っていて聴きやすいし、ズンズンとした量感もある重低音の再現性はオープン型とは思えないほど。カナル型ほどの音質ではないですが、軽い装着感が売りのイヤホンとしては褒めていいレベルです。
▼ここが○
・軽やかな装着感で夏場でも快適
・オープン型イヤホンとは思えないサウンドが◎
・強くはないが効果を実感できるノイズキャンセル
・aptX Adaptive、マルポイントなど機能面も優秀
▼ここが×
・ノイキャンの効果は軽く騒音を低減する程度
・カナル型と比べると音質ポテンシャルは劣る
SOUNDPEATS「Air 4」
対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX adaptive、aptX Lossless
アクティブノイズキャンセル:◯
外音取り込み:オープン型
最大再生時間(イヤホン単体):6.5間(NCオフ)
最大再生時間(ケース込み):26時間
マルチポイント接続:◯
3Dオーディオ:ー
低遅延モード:◯
防水:IPX4
ワイヤレス充電:ー
実勢価格:8980円
■Xiaomi「Redmi Buds 4 Lite」
スマホブランドXiomi(シャオミ)のサブブランドとして日本でも展開中のRedmiから登場した格安完全ワイヤレスイヤホンが「Redmi Buds 4 Lite」。なんと、Xiomiの公式通販で2480円と、完全ワイヤレスイヤホン市場最安値クラスでの登場です。
イヤホン構造は12mmのダイナミックドライバー搭載で耳を塞がないオープン型構造。耳の下にアンテナが伸びる設計は、スマホ系メーカーとしてはおなじみデザインですね。IP54の防水防塵にも対応しています。格安機だけあって特別ハイスペックではなく、バッテリー最大4.5時間、あとは低遅延モード搭載くらいです。
サウンドは、ナチュラル志向で音質は意外とまとも。歌声も柔らかめながら高域まで伸びるし、リズムの刻みも感じられるバランス。極端なサウンドに走っていないところが良いですね。2480円という市場最安値クラス価格だけに身構えてしまったのですが…予想以上に実用性アリです。
▼ここが○
・とにかく安い!!
・装着感はクセなく良好
・サウンドも普通で音質コスパ◯
▼ここが×
・付加価値一切なしが残念
・Redmiスマホユーザー以外は選びにくい
・露骨なAirPods風デザインに若干抵抗が…
Xiaomi「Redmi Buds 4 Lite」
対応コーデック:SBC
アクティブノイズキャンセル:ー
外音取り込み:オープン型
最大再生時間(イヤホン単体):4.5時間
最大再生時間(ケース込み):18.5時間
マルチポイント接続:ー
3Dオーディオ:ー
低遅延モード:◯
防水:IP54
ワイヤレス充電:ー
実勢価格:2480円
<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube
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