■簡単3ステップ!ひばり結びの結び方
まずは基本となる「ひばり結び」の結び方から解説します。私も長年キャンプで使っていた便利な結び方なので、まだ使ったことがない方は使ってみてください。
【ステップ1】
まずは1本のロープを折り返して、輪っかのようにし(正確にはU字型)、まとめたい荷物をロープの上に配置します。
【ステップ2】
左の輪っかに、下から右のロープ(2本とも)を通します。
この時、“下”から通すというのが重要です。
【ステップ3】
輪っかの下を通した2本のロープを右側に引っ張ります。
はい。これで完成です。ものすごく簡単です。
ロープは荷物の大きさに合わせて長さを選べばいいいのですが、私がキャンプで薪を運ぶ時に使っているのは4mの長さです。これだけあればかなりの量の薪が運べます。
さて、これでも十分といえば十分なのですが、私が不満に思っている点を紹介します。
■ひばり結びの不満な点
上の写真を見ると分かるように、持ち上げた時に薪とロープの間に少し隙間が空いています。
この状態だと、薪を運ぶ過程で薪が動いてしまって、たまに落ちないか心配になることがあるのです。きれいに割ってある薪はそこまで心配ないかもしれませんが、野営の際に大小さまざまで木の種類も色々あって、特に小枝も一緒に結んで運ぶ場合、少し落ちてしまうこともあるんですよね。
この不満を解消できるのが次に紹介する、応用編です。
■ひばり結び応用編の結び方
こちらも簡単3ステップです。
【ステップ1】
応用編も同じように薪や荷物の下にロープをセットします。
【ステップ2】
左側の輪っかに右側のロープ2本を輪っかの“上”から通します。
先ほどのひばり結びは下から通したのですが、今回は、上から通します。はっきり言って、違いはこれだけなのです。簡単ですよねー。
【ステップ3】
輪っかの上を通した2本のロープを右側(輪っかの反対側)に引っ張ります。
手順は同じなのですが、上の写真のように引っ張る2本のロープは右から来ているロープの外側を通してください。
後で説明しますが、荷物を縛っておくだけの場合に外側にロープを回していた方が、縛りやすいのです。
以上で手順は終了です。これも、すごく簡単ですよね。
しっかりと引っ張って締めていくと、薪がぎゅっと固まって行くのがわかります。これ、手を放してもしっかりと固定されるのです。
持ち上げてみても、基本のひばり結びのように、薪とロープの間に隙間がないのが分かると思います。これだけ簡単でしっかりと締まり、固定ができるので、これからはこの応用編を多用したいと思います。
そして荷物をまとめてそのまま置いておきたい時に、結び目を固定しておきたい時ってありますよね? 今の応用編の結びは摩擦によりある程度は固定されてはいるのですが、反対に引っ張れば簡単に解けるようになっています。
これに留めを施す場合はどうなるか? をご説明します。
■ひばり結び応用編の留め
【ステップ1】
引っ張ってきた2本のロープの片方で輪っかを作ります。
私はいつもやりやすいように片方を右側に固定しています。毎回同じ側のロープとした方が体が覚えるのでおすすめです。なので今回も、右側のロープで輪っかを作ります。
【ステップ2】
輪っかの根本を左側のロープで巻き、留めを作ります。
要するに、ちょうちょ結びの途中までと一緒です。引き解け結びを作るだけです。
これで完成です。簡単に解けますし、しっかりと留めができます。
※ ※ ※
さて、いかがでしたでしょうか?
本当に簡単で、慣れれば5秒でできる、ひばり結びの応用編。私はこのロープワークを知った時に電撃が走る思いでした。
こんなに簡単なひと工夫で今までの悩みを解決できた!! と思い、物すごく嬉しかったので、皆さんに共有しました。是非お試しいただき、皆さんのロープワークのひとつに加えてください。
>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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