YouTuberを1年続けて分かった動画制作で本当に役立った機材、要らなかったかった機材

【要らなかった①】デジタル一眼のシューティンググリップ

YouTubeを始めた際に気合を入れて購入したのが、ソニーのデジタル一眼純正アクセサリであるワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ「GP-VPT2BT」。これ、今は活用しておらず、ただのミニ三脚になっています…。なぜかというと、僕がひとりで出演収録しているという事情から、手元撮影や屋外収録の機材をiPhone(iPhone 12 Pro)に統一したためです。

▲ソニー純正のシューティンググリップ「GP-VPT2BT」。一応、ミニ三脚にはなっています

屋内で手元撮影をする際は、デジタル一眼の「α7c」は普通の三脚にセットし、手元はiPhoneで撮影するという2カメ体制。そのため、シューティンググリップの出番はなし。屋外ではiPhoneの顔認識が優秀で、ピントもホワイトバランスも外さないし、内蔵マイク性能もノイキャンセルが効いてオールインワンで優秀。悪環境収録だとiPhoneをそのまま使う方が軽くて失敗もしないので出番ナシになりました。

 

【要らなかった②】さまざまなマイク

オリチャンネルの録音マイクは、屋内はSHURE「SM35-XLR」、屋外はiPhone内蔵マイクに落ち着きましたが、そこに辿り着くまでにさまざまなマイクを検討をしています(購入していないものも多いですが)。

ショットガンマイクは、屋内でも画面内で動く僕には不向き。ワイヤレスピンマイクはバッテリー管理の手間を鑑みて見送り。スタンド型マイクも、収録しながら顔を振ると音質が変化するため意外と扱いにくい。現在メインにしているSHURE「SM35-XLR」は顔が動いても問題ないヘッドセット型で、有線XLRケーブル版を購入しています。

▲エレクトレットデュアルコンデンサーUSBマイクのJBL「Quantum Stream」。音質は良いのですが、顔の動きで音質が変わるため意外と扱いにくい

iPhoneのLightning端子に接続するBOYAのピンマイク「BY-M2」も、購入したのに使っていません。細かなことですが、iPhoneのライトニング端子にピンマイクを付けていると、撮影した動画をiPhoneで再生する時に内蔵スピーカーで音が出ないんですよね。ケーブルを抜けば良いのですが、今度は刺し直した際に認識しているか不安になる(接続時にメッセージ等は出ない)。周辺機器を使うとトラブルはつきものだし、屋外収録ではその場で確認ができないとミスの取り返しが付かないので、使わなくなりました。

▲Lightning接続対応のBOYAのラベリアマイク「BY-M2」。音質は十分ですが自撮りならiPhone内蔵マイクでいいという結論

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube

 

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