コット2台収納可能でデュオキャンにも対応! 軍幕パラトカで“パップテント風4枚張り”をする方法

■パラトカ4枚張りパップ型の張り方

【ステップ1】連結して広げる

▲4枚を連結させたパラトカ

まず正方形4枚を連結させた状態にしてください。

ティピー型に張る以前の記事でも説明したのですが、パラトカはボタンやボタンホールの配置的に、加工をしなければ連結が難しいので、ボタンの位置を変える、ボタンホールを新たに開ける、ファスナー加工をして連結しやすくするなどの加工処理をして連結を行ってください。

 

【ステップ2】ガイドロープを張って、プルージック・ノットを2つ作る

間隔4m以上の立ち木にガイドロープを張ります。4m以下だと狭くなって、張りにくくなります。今回は、この4枚張りのパップテント型の中にコットを2台入れる予定なので、ポールを使わずに張ります。

ガイドロープを張る高さの目安は、160cmくらいの高さに張るようにしてください。もし、ポールを使ってパップテント型を作るとしたら、ポールの高さは140cmくらいがいいと思います。

▲ガイドロープにプルージック・ノットを2つ作る

上の写真のようにプルージック・ノットを作ります。これはテントの左右を固定するために作成します。

 

【ステップ3】テントを吊るす

▲パラトカの上部にロープを通せる場所があるのでそこにひばり結びでロープを通す

連結したパラトカ4枚のテントの上部にくる部分の左右にループがあり、そこにひばり結びでロープを通し、枝を引っ掛けます。これを左右行います。

本来は、右下に見えるハトメ部分にポールを刺すのが良いのですが、今回はノーポールで幕を張りますので、ロープワークのみで行います。

▲先ほど作ったひばり結びに枝を引っ掛けたものをプルージックノットに引っ掛ける

ステップ2で作ったプルージック・ノットに先ほど作ったひばり結びに枝を引っ掛けたロープを連結させます。

左右を同じように行い、プルージック部分をそれぞれ左右にスライドさせればテンションがかかり、これで幕を吊るす作業は完成です。

この段階で幕は吊るされましたので、あとはペグダウンすれば完成です。

 

【ステップ4】ペグダウン

私の場合は後方からペグダウンします。上の写真は右後ろになる部分をペグダウンしてます。

この幕はジッパー加工してあり、後ろも前も両方開けられるようになっているので、横にくる部分のハトメのみをペグダウンしてますが、後方を開けない人は、ハトメ2つをひばり結びで固定してからペグダウンする方がいいと思います。

後方2つ(左右)をペグダウンしたら、サイド部分のペグダウンです。

上の写真は右斜め後ろから見た状態なのですが、横部分の生地は他の幕と連結している状態なので、正方形の二辺が他の幕と連結している状態になります。

形としては菱形的な形を思い浮かべてください。その菱形の下部分の二辺をペグダウンするイメージです。

両方(後ろ側にくる部分と前側にくる部分)とも、角から3分の1くらいのところをペグダウンします。

その後、角部分は中に折り込みます。

これを左右両方の横に対して行い、最後に前方の幕部分をペグダウンすれば完成です。

完成形はこちら。

ポールを使わず、ロープワークのみで行うとどうしても張り感はなくなりますが、軍幕の味といえますね。

居住性としては、高さがおおよそ140cmあり、中にコット2台と荷物を入れても大丈夫くらいなサイズはあります。この時は息子と2人だったのですが、十分なスペースでした。また、前述しましたが、加工によっては前も、後ろも開けられて、跳ね上げることも可能です。夏の暑い時は前後を跳ね上げて風通しをよくしたり、両方から出入りしたりできるのも魅力です。

※ ※ ※

いかがでしたでしょうか? パラトカ4枚でパップテント型に張る方法、ソロからデュオまで快適に過ごせるスペースです。正方形の軍幕であれば同様の張り方が可能ですのでぜひ試してみてください。

>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

【関連記事】
◆連結させるのにひと手間かかるものの色気のある希少幕「パラトカ」の張り方
◆軍幕(USパップテント)をポールレスで張るための簡単3ステップ
◆着火したらあとは放っておいてOK! 5~10分で火を付ける初心者のための焚き火術

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする