■簡単操作がうれしい
操作はシンプル。ダイヤルで濃さを選んで淹れたい抽出量のボタンを押すだけ。
濃さは4段階。薄いほうから順に
C=クリア
M=マイルド
S=ストロング
D=デミタス
バイパスしてくるお湯の量で濃度を調整する方式で、最も濃い設定のデミタスは差し湯なしになります。
抽出量は、レギュラーカップサイズ(約130ml)とマグカップサイズ(約290ml)の2種類。説明書に書かれている粉量の目安は、レギュラーカップで約12g、マグカップサイズで約20g。付属のスプーンでだいたい12gと20gが計れるようになっています。
ドリッパーは台形型で1つ穴。ペーパーフィルターは、スーパーなどでも取り扱いの多いカリタの1~2杯用の101が使えます。台形ドリッパーというと、ドリッパー内でお湯が滞留して、コーヒー成分をしっかり抽出するというイメージですが、穴がそこそこ大きい点がどう出るか、楽しみです。
そしてコーヒーサーバーではなく、カップに直接抽出するのが基本になります。背の低いサーバーなら置けなくもなさそうですが、1杯落としタイプなので、わざわざサーバーを使わなくてもいいですよね。カップのサイズに合わせて置く場所の高さを3段階で変えられます。
背面の水タンクは最大で1L入れられます。マグカップサイズだと3杯分。
では淹れてみましょう。
■ひと口目で感じる不思議な味わい
コーヒー豆はエチオピア・イルガチェフェ・ナチュラルのシングルオリジンを用意しました。焙煎度はハイロースト(中煎り)。苦味は少なくフルーティさと甘さが特徴です。
12gの豆をちょっと粗めに挽いて、すっきりとした華やかさを感じられる仕上がりを目指します。
ドリッパーに粉を入れて軽く振り、本体にセットしたらボタンを押すだけ。セット自体はさほど面倒ではありません。ちなみに濃さはM(マイルド)。
ボタンを押した後、一気にお湯を沸かしているんだと思います。音はそこそこしますが、これはまぁ仕方ないかと。
この時、内部ではいろいろ起こっている模様。
1. 粉にスチームを噴霧
2. お湯を滴下し60秒蒸らす
3. 抽出
4. 差し湯
説明書によると、蒸らし前にスチームすることで、粉の温度を上げて安定した抽出が行えるようになるとか。また、蒸らし時間も長め。ハンドドリップの場合、一般的には約30秒蒸らすとされていますが、その倍です。しっかりコーヒー成分を抽出するということですね。濃く抽出して、最後に差し湯の量で濃さを調整する方式です。
レギュラーカップ分を約4分で抽出完了(マグカップサイズの場合は約4分半)。ではいただきます。