■予想以上に周辺機器を使える!
最初にテストしたのは、スタンダードなUSB機器である、USBメモリやUSBキーボード。どちらもUSB-A端子が主流ですが、最近はMacBookシリーズ向けなどでUSB-C端子の製品、変換コネクタ付属の製品も増えています。
次にテストしたのがUSB-Cで接続できるUSBハブ。USB-Cで周辺機器を接続し始めると、iPhone 15シリーズの1ポートのみだと足りなくなるのは目に見えています。既存のPC用などで販売されているUSBハブを接続してみました。なお、最近はUSBハブにはHDMI出力付き、有線LAN端子付きなど複合タイプも多いため、それぞれの製品を用意して機能の動作も検証してみました。
続いてオーディオ関連もチェックしていきます。すぐに思い浮かぶのは、音楽リスニング向けの有線イヤホン接続。音質重視派には、ハイレゾ再生に対応したUSB-C端子のバスパワーで動く3.5/4.4ミリジャック搭載のUSB DACが近年ブームになっています。一方で、USB接続となればUSBワイヤレスで繋ぐゲーミングヘッドセット接続も選択肢に。
オーディオ関連では、リスニング以外にも録音、特に動画収録向けのマイクも気になります。そこでUSBマイクとUSBオーディオインターフェースの認識もチェックしてみました。
iPhone 15 Proおよび15 Pro Maxでは、USB直結タイプのSSD接続も要注目。動画クリエイターにはうれしい動画撮影時のApple ProRes収録を有効にできます。ファイルサイズが極めて大きくなるため、アップルも内蔵メモリではなく外付けのUSB SSDの接続を推奨しています。実際に撮影もしてみました。
最後にiPhone 15の接続検証をしていて、ふと目に付いたPS5の付属コントローラー「DualSense ワイヤレスコントローラー」。iOSのゲームコントローラー対応はアプリ個別の対応になりますが、僕がプレイしている『原神』は以前からBluetooth接続でPS4/PS5のコントローラーを接続できるので、USB-Cでは…? と思いテストしてみました。
身の回りの機器をiPhone 15 Pro Maxに接続してみましたが、互換性は予想以上。機器が動作するドライバは概ね完備されていると見て良さそうです。ただ各周辺機器の全機能を使うためには設定アプリ等が必要なケースもあるため、個別の対応状況は製品個別にチェックしてみてください。iPhone 15シリーズ登場によって、USB接続の周辺機器のiOS対応もスタンダード化していく可能性大です。
<取材・文/折原一也 取材協力/エレコム>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube
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