■樹脂素材だから場所や状況を気にせず使える気軽さ
「スタックカーゴ」以外にも小型の収納ケースはたくさんあります。例えば、帆布製のケースは使い込むことで馴染んでいく経年変化で人気だし、金属製のケースは工業製品特有の硬めのルックスで多くのキャンパーに支持されています。ですが、それ故に汚れやサビなどが気になりがち。
ラックやシートを準備して直置きを避ければいいだけなのですが、サクッとキャンプに行きたいときやデイキャンプのときには、少し面倒に感じてしまいます。
「スタックカーゴ」はトランクカーゴの従来商品と同様、樹脂製なので、汚れに強く、万が一雨や泥などで汚れたとしても水洗いで簡単に汚れを落とせます。また底面や側面からの水の侵入はもちろんないし、蓋も水が侵入しにくい構造のため、余程の雨でなければコンテナ内をドライに保てます。
■仕切りやトレーがオプションなのも嬉しい
また、本体だけでなく、「スタックカーゴ」専用の仕切りやトレーがオプションアイテムとして準備されているのも地味だけど嬉しいポイント。
工具ケースなどを使っている人ならご存知かと思いますが、デフォルトでケース内の仕切板や小分けトレーが付属していることがあります。
これらの仕切板やトレーを有効活用できたことがあまりなく、個人的には正直「無くて良いのになぁ」なんてよく思っていました。捨てるのも手間だし、そもそも使わないものにお金を出している気がして少しモヤモヤしたり。
「スタックカーゴ」では、こういったパーツは標準装備ではなく、オプション品として準備されています。価格もそれほど高くなく、「S-6」専用の仕切板は2枚セットで580円、両サイズどちらにも取り付け可能なトレーも980円と、必要に応じて買い足しやすい設定になっています。
このあたりの最低限の機能に買いやすい本体価格と、ユーザー毎にカスタマイズできるオプション品の設定が非常に好感が持てます。
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そもそも、小型コンテナに小物を分けて収納するメリットは大きく3つあります。
まずは、ケース内に整然と収納できるので、パッと見で何が入っているかわかりやすく、忘れ物を減らせること。
2つ目は、大型のコンテナに入れるだけ入れてしまうとコンテナひとつを運ぶだけでも一苦労ですが、小型コンテナに分けることで重量を分散できるため、誰でも無理せず簡単に持ち運べるようになります。
最後に、カテゴリごとに小型コンテナに分けておけばキャンプの準備も楽に。宿泊基本セットをベースに燻製セットや焚き火セットなど、そのキャンプで楽しみたいアイテムセットだけをコンテナごと追加していくだけなので、準備と片付けの手間が一気に減ります。
そういった小分け収納やグルーピング収納のメリットは分かってはいるものの、どうしても上手に収納できずに悩んでいるキャンパーにこそぴったりな「スタックカーゴ」。小型コンテナをお探しの方は要チェックです。
>> トランクカーゴ
<取材・文/山口健壱 取材協力/RISU>
山口健壱(ヤマケン)|1989年生まれ茨城県出身。脱サラし、日本全国をキャンプでめぐる旅ののち、千葉県のキャンプ場でスタッフを経験。メーカーの商品イラストや番組MCなどもつとめる。著書に「キャンプのあやしいルール真相解明〜根拠のない思い込みにサヨウナラ」(三才ブックス)
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