■ハンドルはどんな角度でも外れない
アウトドアブランドの取っ手が取れるフライパンや鍋は、穴に取っ手を引っかけるだけのシンプルな構造やトングでつかむタイプが主流です。どちらも取り外し・取り付けが簡単なのはいいんですが、引っかけタイプは炒めるときにフライパンを動かしたり食器にサーブするため斜めにするとぐらついてヒヤッとすることが! 一方、トング型はずっと握っているのが大変だったりします。
取っ手がないフライパンはコンテナボックスの中に収めやすいという利点があります。焼き面はコーティングされていないので、そのままハンドルを重ねても問題なし。
「カーボンスチール フライパン」は穴に差し込み、しっかりロックする機構。差し込み式取っ手の安全性を大幅に高めています。
軽く取っ手を持ったまま、どれだけ動かそうとひっくり返そうと外れることはありません。
重量が860gだし、フチが立っているのでフライパンをあおるような使い方はしませんが、余った料理を移し換えるなんてときも安心なんですね。
ロックを解除すれば簡単に取っ手を取り外せます。
取っ手を差し込む穴は、幅はそれほど隙間はありませんが奥行きは広め。バーナーや焚き火にかけて熱くなったフライパンに取っ手を差し込むときも、スムースに操作できるんです。
■取っ手が取れるメリットは?
「カーボンスチール フライパン」は丸い焼き面に、取っ手を取り付けるY型のプレートが取り付けられています。
Y型プレートは、取っ手に熱を伝えにくいという特徴あり。
火にかけっぱなしにしたり、熱が広範囲に広がる焚き火料理ではどうやってもすぐに熱が伝わります。基本、グローブ必須ですが“うっかり触れてアチッ”になりにくいのはうれしいですね。
ソロ用の小さなテーブルではY型プレートの存在感がそこそこありますが、取っ手付きほど邪魔になりません。
なによりもバーナーに載せたときの安定感が違います。
取っ手が長いフライパンは、まれにバランスが悪く、食材が少ない状態で取っ手から手を離すとひっくり返ることがあります。「カーボンスチール フライパン」の場合、取っ手を外せば3本足のゴトクでも安定感あり。手を添えて調理したあと、しばらく煮込む段階では取っ手を外して手を離せる、これ重要。
家庭では取っ手を外してオーブンに入れるなんてことも可能なんです。
■シーズニング不要!調理後はお湯で洗浄
「カーボンスチール フライパン」は約1mm厚の鉄製で、焦げ付きにくくなる加工は施されていません。
いわゆる育てるフライパン。
鉄のフライパンは焼いて冷まして…を繰り返すシーズニングが面倒ですが、「カーボンスチール フライパン」は不要。洗剤で洗って乾燥させればすぐに使えます。
もっとも、調理後は洗剤でお手入れすることはありません。
お湯を沸かしてタワシで汚れを落とし、よく乾燥させたら薄く油をのばしておくのが基本のお手入れ。万一、焦げ付いた場合は塩とクッキングペーパーでこすり落とすといいそうです。
これなら炊事棟に行くまでもなく、キャンプサイトで事足りますね。
「カーボンスチール フライパン」は、OXOらしい使いやすさにアウトドアでの使い勝手と安全性を上手にミックスさせています。
>> OXO OUTDOOR
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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