というわけで、噂のラウンジの様子を紹介していくわけですが、その前にひとつ。
「ビジネスクラスとか利用しないし!」という方も多いと思いますが(筆者もです)、韓国・中国・台湾・香港路線のビジネスクラスは比較的リーズナブル。
たとえば、キャセイパシフィック航空グループのキャセイホリデージャパンが販売する、航空券と就航都市における宿泊を組み合わせたダイナミックパッケージでは、成田-香港間のビジネスクラス利用に、2泊のホテル宿泊が付き、10万円以下から利用できることも(空席状況による)。
また、キャセイはワンワールドアライアンスのメンバーで、たとえば日本航空の上級会員、ビジネスクラス利用時もキャセイのラウンジを利用することができます。筆者のように、ためておいたマイルをここぞとばかり使うのもあり、です。
では、ラウンジレポートをはじめていきましょう。
ラウンジがあるのは、羽田空港国際線・制限エリアの本館とサテライト棟の間に立つ建物(別館)の最上階(6F)。
エレベーターに乗ってわくわくと最上階のラウンジの受付へ。しっとり落ち着いた、エレガントなラウンジにテンションアップ! はやる気持ちをなんとかおさえ、クールな表情を作り、受付で搭乗券とラウンジパスを提示。いよいよ未知なる世界へと足を踏み入れます。
総床面積990平米におよぶ、同ラウンジの設計を担当したのは、ロンドンを拠点に活躍するイルゼ・クロフォード率いる、「スタジオイルゼ」。床材にはライムストーン(石灰石)が敷き詰められるなど、自然素材をたっぷりと用い、洗練されていながらもあたたかみのある空間を意識したそう。スタイリッシュでありながら、自宅のリビングにいるような、アットホームな雰囲気もたたえています。木目を基調にしているためでしょうか。なんだかやさしい雰囲気が漂います。
3方向から自然光が差し込む空間は明るく、開放的で、「五感にやさしく響く心地良さ」をテーマに天井や壁面にサクラ材を使用しているのも心にくい演出。
さまざまな椅子やソファが並び、どこに座ろうか逡巡した挙句、たっぷり光が差し込む窓際の席に座ることにしました。陣地を確保したら、さあお楽しみの「特製担担麺」を食べるとしましょう。